しがないオタクがつらつらと

つぶやくにはながいこと

誰が夢、DREAM LIVE 2017

夢の終わりは呆気なかったけど、夢の終わりなんていつだって呆気ないものだ。気が付いたら目が覚めている。DREAM LIVE 2017は、始まった実感があるようなないようなそんな中で始まって、あっと言う間に終わった。私が最後に見たキヨスミ先輩の姿は、そして3rd山吹の姿は、どんなだったろうか。

 

――という書き出しから始まるいつも通りの堅っ苦しい文章を認(したた)めようと思ったんですけど、もりたへのお手紙で力尽きちゃったのかまとまらないのであまり考えずに書きます。手紙に書き切れなかった、大好きすぎて書くのが憚られたこととかもここに遺しておければなあと。3rd山吹ともりたのキヨスミの話しかしてません。

 

 

 

DL2017が終わった後に3rd山吹モンに属するオタクと話す機会があって、他人の口から語られる「一個人と3rd山吹との思い出」を聞いて妙な感じのテニミュロスになっちゃったんですよね。私が胸に大事に抱えている思い出なんてのは実は大したことないんじゃないかって。そんな時に私がもりたのキヨスミと出会ってしたこと、できたことの中で何が一番の思い出なんだろうって色々思い返した時に真っ先に浮かんだのがこれを書いたことなんですよ。

 

sdppp.hateblo.jp

 

いやもりたのキヨスミ直接関係ないじゃん、って思われるかもしれないけど、私はもりたのキヨスミに出会ってなければ山吹という学校を好きになることも、千石さんへの「好き」の気持ちを真の意味で思い出すこともなかったし(一番最初に好きになったキャラなのでここまでハマる前の誕生日もケーキ買って祝ったりはしてたんですけれども。なおその1年後の誕生日ケーキの値段は約13倍になりました)、幼すぎてただ「好き」だっただけのあの頃よりも、もりたのキヨスミに出会って千石さんについて色んなことを考えさせられて、それをこうしてかたちに遺せたことが私にとっての一番の思い出なんじゃないかなあと自分に対して思いました。文章は書くのも読むのも苦手と普段から言ってるフォロワーが、私の書いたものに感化されて同じようにラブレターを認めてくれたのもめちゃくちゃ嬉しかったです。8500字、一字一句飛ばさず読むと15分近くかかるので暇潰しにはなると思います。眠くなるかもしれないけどよかったらぜひ〜そしてみんなもラブレター書こう

 

 

 

DL2017が予想はしてたけどクソすぎて(身も蓋もない発言)、というかテニミュ3rdは学習というか破壊と再生を繰り返さないと良くなれないのはチムライの時点で解ってたので*1、じゃあ今回のドリライって3rd山吹にとってなんだったんだろうって考えた時に、これは3rd山吹がもう一度「8人で」舞台に立つための、もうほんとにただそのためだけのドリライだったんだろうなあということを思ったんです。一点しんにょうくんが千秋楽後に焼肉打上げしてる画像を上げてくれましたが、その面子の中にものの見事に「今」のテニミュに立っている子がいなかった(青8と3rd山吹)ので、やっぱり3rd山吹の物語は氷帝公演までで終わってたんだなあということを実感させられました。

 

 

 

 

そうなんですよね。だってあんなに「亜久津仁」という存在が山吹に好意的に受け入れられてるのっておかしいし、亜久津も本来なら山吹との再会を喜んだりはしない筈なんですよ。新テニで再びラケットを握った亜久津は千石さんに「山吹中テニス部には戻らねえ」と告げている訳ですから。亜久津仁の中に山吹中テニス部に対する帰属意識はほとんどない。でも3rdの亜久津は、一度舞台を去った筈の亜久津はこうして戻ってきて山吹のみんなと校歌『一陣の風』を歌う。それも「熱気を孕み コートを横切る一陣の風」と歌詞の中でも唯一曲のタイトルが入っているフレーズを、もう一人のエースである千石清純と一緒に歌い上げる。こんなアツい展開があっていいのでしょうか(最高じゃねーの!)。このフレーズは、ラッキー千石などの楽しい曲を仲良く歌い踊る彼らをずっと袖から見るだけだったかわかみの亜久津が最後にやっと山吹のみんなと「明るく楽しい」曲を歌うことが叶った瞬間で、言ってしまえばこれはかわかみくんないし「かわかみの亜久津」の夢、そしてしょーちゃんと一緒に、という3rd山吹(キャスト)の夢でもあったのかなと思います。

 

3rdにして初めて用意されたドリライ専用曲の『DREAM』には「俺たちの夢」という歌詞がありますが、これ、私の記憶からすっぽ抜けてるだけじゃなければ今回この歌詞だけ飛ばされてるんですよ。だから今回のドリライは俺たち、舞台上のテニスの王子様たちの夢じゃなくて、私たち、それはラッキーDEチャチャをドリライで観たい、3rd山吹が8人で揃うところを最後にもう一度観たい、8人で揃って舞台を去りたいという「私たち」の夢だったんです。テニモンであり、キャストであり、テニスの王子様のためにテニミュに集った私たちの夢。想像以上に出番が少なかったり最後に全員で一列に並ぶことすらなかったので終演後放心状態になったり号泣したりと冗談抜きでフォロワーに介護してもらってたのですが、「山吹はあんな凄かったDL2016に出てる上に今回もう一度会えたんでしょ!?それでいいじゃん!これ以上何があるっていうのよ!」と励まされたら(本人は叱ってたつもりだったらしい)なんかスッキリしてきて翌日わうわうのライビュ版山吹を見て「このカット円盤と違う!最高の資料が手に入った!」と興奮しながら一陣の風や千石さんの試合前のシーンを見て号泣して最後にシャカブンを1曲まるまる3周踊りました。オタクは忙しい(精神が)。インマイハーもDL2017の円盤が出たら覚えようね。

 

インマイハーの振付を覚えるのがDL2017の円盤で、ということはお気付きの通り私はインマイハー初お披露目の六角円盤を引き取らないことにした上に(内金の500円はダビくんのお小遣いになっていることでしょう)、立海公演それも初日のチケットも横浜のファミマの長蛇の列を見て「並ぶのめんどくさいからいいや」とあっさり流しちゃったんですよね。フォロワーのために立海大千秋楽のチケットを見事掴んだ私のTSCアカウント、流した初日もきっと良席だから立海厨チケ取り頑張って!

 

 

 

VICTORYの他校パートの間、自分たちのパートが来るまでライトの当たらない出島で片膝を立ててしゃがんで待っている3rd山吹の姿をずっと見ていました。毎公演。眠っているみたいだなあ、この子たちはこれからこうして長い眠りに就くんだ、そしてテニモンとしての私もここで一緒に眠るんだと思いました。DL7thに参加できず成仏できないまま2nd関東氷帝公演で殺されたテニモンの私は、ここで漸く安らかな眠りに就くことができるんだなあと。とか言って立海で赤也ちゃんキャー!とか言ってたら笑ってやってほしい。千石さんの次に好きになったのが実は赤也なんですよね。でも理由とかきっかけを一切覚えてないので、もりたのキヨスミの試合を初めて観た時のような得も言われぬ感覚に襲われることはないと思います。

 

私は2.5次元舞台を観に行くすべての「原作厨」に、あの日私がもりたのキヨスミの「しっかし亜久津に、オイシーとこぜんっぶ持ってかれたからなぁ」からの一連の台詞を聞いた瞬間に感じた「私このシーン知ってる、すごい、何度も読んだあのシーンが今目の前にあるんだ、」という感覚、単純に目の前にいるだけじゃないもっと尊い瞬間を味わってほしいと思っていますし、2.5次元舞台の何よりの醍醐味ってまさにそれだと思うんですよね。何度も夢見た大好きなキャラクターが、漫画の世界が自分と同じ次元に繰り広げられていることの素晴らしさ。残念ながら今の超速サイクルで乱発されてまくってる2.5次元舞台の世界じゃ、もうなかなか体感できない貴重な経験なんだろうなあと2.5次元舞台の現状を諦めてもいます。そんな中でテニミュを初めて観てから10年以上経ってた私にあの感覚を与えてくれて、テニモンとしての私に二度目の生を与えてくれたもりたのキヨスミには感謝してもしきれないです。DL2017の『あいつこそがテニスの王子様』で「ユーアーザプリンスオブテニス」と歌うもりたのキヨスミの姿を見ながら、そうなんだよ、あなたこそが私のテニスの王子様なんだよ、ということを強く思いました。ぜんぶぜんぶ、千石清純から始まったんだよ。

 

やっぱりテニスの王子様は紙の中でも舞台の上でも、私たちをありとあらゆる楽しいことと出会わせてくれる王子様に違いないのだ。

元テニモンの1st懐古厨ババアが3rd山吹公演を観て号泣した話 - しがないオタクがつらつらと

 

ほんとにその通りだったね。もりたのキヨスミと出会ってからの1年5ヶ月、楽しいのは何もテニミュを観る時だけじゃなかったね。TSCPPのほんの僅かな出番のためだけに大阪に初上陸してぼんくら屋のテニプリシートで千石さんの好物のお好み焼きを食べたことも、夢女で富士Qや冒険の海に出掛けてスタッフさんにくま(※ダッ◯ィーではなく山吹ユニのくますみ先輩)を可愛いですね!と言われて動揺したことも、ぜんぶぜんぶ楽しかったよ。キヨスミ先輩はどうでしたか? もりた本人はミュキャスとしての2年間をどう思ってるのかな? 楽しかったって思ってもらえてたらいいなあ。千石さんを演じて、千石さんと出会えてよかったって思えてもらえているなら、それだけで私の第2のテニモン人生はこの上ないハッピーエンドです。

 

 

 

前言撤回。ハッピーエンドって言ったけど、これからもずーっと大好き! 3rd山吹も、もりたのキヨスミも! ほんとに思うがままに書き殴ったので全然ドリライの感想じゃなくなってしまったし書き切れてないこともいっぱいあると思うけど、そういうのは思い出した時にツイッターとかでぽつぽつ呟いていけたらなと思います。最後に一言、もりたがキヨスミでよかった!

 

 

 

*1:良チムライの青峰(主に峰)から阿鼻叫喚のルド吹、そして好評のうちに終わった氷帝という風に、DL2016が神公演の名に相応しいドリライだったので次はクソになるだろうなあと思ってたら案の定だったしだから次のドリライはめちゃくちゃよくなると思う。気が早いにも程があるけど次のドリライ楽しみだね

あなたのわたしの1/800(800分のオンリーワン)

 

先日のテニフェス2016観賞会の後に「自分の1/800(800分のオンリーワン)」を発表しようということになった時、自分の中の真のオンリーワンとして特定の曲を挙げられた人はあまりいませんでした。どうしてもこういうジャンルなら、こういうポイントなら、個人的な思い入れだけで話すなら、と言った具合になってしまい、各々の中に存在する曲の中からたったひとつを絞り込むのは難しいことだと改めて感じました。

テニスの王子様のキャラクターソングは多過ぎて、一曲一曲が持つ意味合いや作られた意義も様々ならば、我々が曲を耳にした時に感じたこと、歌詞を目にした時に感じることも様々です。実際の1/800ランキングでも私達が投票できるのはすべての曲の中から1日1票のみでしたが、テニフェスで発表される時には「ソロ部門」「デュエット部門」「ユニット部門」と歌っている人数によってジャンルが分けられていました。ならば我々もジャンル別でオンリーワンの曲を挙げてもいいのではないか、ということで私の中のあらゆる1/800を書き残しておきたいと思います。

 

 

 

・「個人的な思い入れ」部門

Trial of Luck/千石清純
赤く染める月/切原赤也

Trial of luck テニスの王子様 - THE BEST OF RIVAL PLAYERS VI Kiyosumi Sengoku

Trial of luck テニスの王子様 - THE BEST OF RIVAL PLAYERS VI Kiyosumi Sengoku

 
「テニスの王子様」THE BEST OF RIVAL PLAYERS XXI ~赤く染める月

「テニスの王子様」THE BEST OF RIVAL PLAYERS XXI ~赤く染める月

 

観賞会の時に「初めて買ったキャラソンがこの2枚」と発言しましたが、思い返せばキャラソンどころか初めて買ったオタクジャンルのCDがこの2枚でした。当時赤也と同い年だった私は自宅から数駅離れた駅からさらに15分ほど歩いた場所にあるアニメイトを調べて、入り慣れない雑居ビルの前で5分ほど尻込みしてなんとか2枚のCDを買って帰りました。田舎のアニメイトは雑居ビルにありがち。私がテニスの王子様の世界に来たのは千石清純(の声優)がきっかけですが彼の次に好きになったのが赤也だったので、私が本当の意味で「テニスの王子様のキャラクター」として最初に好きになったのは赤也なのかもしれません。どうして好きになったのかはあまり覚えていませんが、彼も千石さん同様夢小説をめちゃくちゃ読み漁っていました。懐かしい。

 

この2曲も含まれるライバルプレイヤーシリーズは、殆どの他校キャラの最初の一曲なのでハズレが少ないです。ちゃんとテニスをしている中学生プレイヤーの曲だったり、テニス要素が少なかったとしても彼らのキャラクター性を聴き手に感じさせようとして作られているのだなあと感じられます。『赤く染める月』は100曲マラソンの時のキャラソンランキングで総合5位(ソロのみだと1位)にもランクインしているので、多くのファンにとって納得の一曲なのでしょう。という訳で次はテニスの王子様の「キャラクターソング」として素晴らしいと思っている曲をオンリーワンとして挙げたいと思います。

 

 

 

・「キャラクターソング」部門

メテオドライブ仁王雅治(『P』収録) 

P

P

 

単純な曲の出来(カッコよさ)も然ることながら、曲の在り方だけでも仁王雅治のキャラクター性を充分なまでに表現しているし、テニスの王子様のみならず「キャラクターソング」の歴史に残すべき名キャラソンだと思います。メテオドライブとはこれを歌っている仁王の技の名前ですが、そもそもメテオドライブなんて技はテニスの王子様の世界には実在せず、あくまでも乾が病院のベッドの上で見た悪夢の中の仁王が使った技に過ぎませんメテオドライブと同様の技は乾が悪夢を見た後の試合である不二vs仁王戦に登場しますが、それは仁王ではなく彼の対戦相手の不二が披露した「星花火」なので、言ってしまえば仁王本人のテニスはメテオドライブという技に掠りすらしていないのです。しかし他人の悪夢の中とは言えメテオドライブを打ったのは仁王。だから彼は「メテオドライブ」という曲が歌えるのです。この曲の存在自体が彼の二つ名のとおり究極の「ペテン」なのです。実在しない技ですら自らの曲にしてしまう詐欺師(ペテン師)仁王雅治。実際の物語は、星花火を不二が習得しようとしていたことを知っていた乾が深層意識で勝敗を心配するあまり夢の中でそれに近い技を仁王に打たせてしまった、と捉えられますし、またその技によって敗北が決まる仁王の姿はカッコいいとは言えませんが、それをここまでカッコいい曲に仕立ててしまって最高のキャラソンだと思わせてくれるところまでが、彼の「メテオドライブ」というキャラソンであり必殺技なのでしょう。

 

技名を冠するキャラソンに外れなし*1、というのが私の持論なので、柳生のLASER BEAMや大和部長(現在は部長ではありませんが)の幻有夢現なども大好きです。じゃあ技名を冠していなくてもテニスの王子様のキャラソンとして最高なのは?と訊かれて挙げていくとキリがないので、反対にどう考えてもキャラクター性を見失っているにも関わらず個人的には狂おしいほど好きな曲を挙げたいと思います。

 

 

 

・「飛影はそんなこと言わない」部門

好きさ好きさ好きさ/跡部景吾
(海外アーティストの曲をカバーしたザ・カーナビーツ版をさらにカバーしたもの) 

好きさ好きさ好きさ

好きさ好きさ好きさ

 

ヤンデレが好きな私のツボにクリーンヒットなのでiTuneの再生回数が「俺様の美技に酔いな」に次いで2位ですがどう考えても跡部はこんな風にはなってくれない。ならないんじゃなくてなってくれない。以上。余談ですが男ヤンデレが好きということはテニスのキャラソンなら白石の『毒の華』も好きです。

 

 

 

・「インストゥルメンタル」部門

miracle prologue tourのテーマ/幸村精市
(『miracle prologue tour 2011 LIVE at Zepp Tokyo 6.16』収録)

miracle prologue tour 2011 LIVE at YOKOHAMA BLITZ 6.29

miracle prologue tour 2011 LIVE at YOKOHAMA BLITZ 6.29

 

2つ前の項目の注釈で某インスト曲をけちょんけちょんに貶してしまったので、反対に良いと思えるインスト曲を挙げたいと思います。この曲は幸村くんの個人ライブのOPを飾ったインスト曲です。個人ライブはそのキャラクターを抜きんでて好きな人にこそ参加してほしい、という精神に基づいて私は参加しなかった*2のですが、ラジプリのCMでいきなりブラ4が流れたので吃驚したら幸村くんのライブCDのCMだったので慌てて調べたところ恐らくこれだ、となり頭を抱えました。ファンブックの設定それもまさかの好きな曲をピンポイントでしっかり生かしてくれる楽曲スタッフの皆様ありがとうございます。跡部様が個人ライブを開催される際には是非ともタンホイザー序曲のアレンジからのスタートでお願いします。何ならそのままオケ版を流していただいても構いませんがその場合最初の2音で足元から崩れ落ちてしまいます。私が。幸村くんの苦悩を表すような旋律のブラ4*3からライブという楽しいイベントが始まるのがなんともエモいです。この曲だけでもライブ会場で生で聴きたかった。

 

 

 

・「応援ソング」部門
夢の途中/菊丸英二(『SEIGAKU SUPER STARS』収録)

テニスのキャラソンの応援ソング(聴いた人の背中を押す系の曲)だと跡部の『Dream Maker』や白石の『go on』が圧倒的人気を誇っていますが、私はこの曲や同じく菊丸の『ジャンプだホイ』、違う菊丸ですが『チャージ・アップ』*4を聴くと元気が出ます。

 

“ぴょんと 跳ねてみよう
心も弾むかな?
涙 零れちゃってかまわない

そっか 君にも答えがあるんだね
そしたら後で 答え合わせしてみよう”

 

この曲の菊丸は涙を流すことを否定しないし、自分の答え(考え)と他人の答えに違いがあることをそのまま受け入れてくれています。もしかしたら実際の菊丸は自分と異なる考えを聞いたら「えー!俺はそうは思わないけどにゃー」と頭の裏で手を組んでムスッとしてしまうかもしれませんが、様々な意見はありますが「公式」として世に出た作品のひとつであるこの曲の菊丸は優しく背中を押してくれます。もっと個人的なことを言えば、なかなか挫折の多い人生を歩んできた私にとっては曲が始まってすぐのサビの「何回だってスタート切っていいんだよ」が一番心に来るものがあります。 

 

 

 

・「ラブソング」部門
悲しいね…キミが近すぎて/許斐剛

悲しいね・・・キミが近すぎて(DVD付)

悲しいね・・・キミが近すぎて(DVD付)

 

応援ソングと来ればラブソング、ということで挙げましたが果たしてこの曲をラブソングに分類してよいのだろうか。正直ラブソングはオンリーワンも何も個々人の好きなキャラが歌ってる曲がその人にとっての一番なんじゃないか*5と思うのですが、それを言ってしまうとじゃあラブソングの無い私のあの子はどうなるんだ!ともなってしまうので、すると「彼らも漫画の中からキミたちのことを思ってくれているよ」というスタンスのこの曲はテニスの王子様」たちすべてに当て嵌まる、彼らからの究極のラブソングなのではないでしょうか。私がこの曲を初めて聴いたのは初お披露目のヒトフェスの時でした。歌う前に先生が「皆さんの好きなキャラクターを思い浮かべながら聴いてください」というような趣旨のことを仰った気がするので、私はこの曲を自分の最初の王子様である千石さんのことを思い浮かべながら聴きました。千石さんを好きになってテニスの王子様の世界に来たけれど、その後に赤也や氷帝の子たちと出会って彼の元を離れていった私のことを、もしかしたら千石さんはずっと遠くから見守ってくれていたのでしょうか。少なくともこの曲はそう思うことを良しとしてくれますし、またこの曲の作者が漫画の原作者でもある先生ならば、この曲のみならずテニスの王子様という世界は「そう」なのです。ただこの曲も聴く人によって感じ方は千差万別で、ある方は「彼らのいる世界と私たちのいる世界は別なんだと、私たちは結局彼らに近付けることはないんだと優しく突き放されたように感じた」と仰っていました。「王子様」を自分の中のどういうポジションに置いているか、その存在をどういう風に捉えているかによっても変わってくるのかもしれません。話が逸れてきたのでこの続きはまたいつか。

 

 

 

・「ジャンル“テニスの王子様”」部門
Dear Prince ~テニスの王子様達へ~/イケメン侍

Dear Prince~テニスの王子様達へ~

Dear Prince~テニスの王子様達へ~

 

テニスの王子様のキャラソンには、明らかにそのキャラクターや彼らの物語を表現するためのものではない曲、しかし「テニスの王子様」を表す(現す)ための曲がいくつも存在します。ラブフェスやテニプリ☆パラダイスなど色々ありますが、それらの始まりの一曲が、テニスの王子様の最終話に突如現れた歌詞のこの曲だと私は考えています。最終話なのに「会いに行くよ」と歌った彼らは、今でもこうして私たちの傍に居てくれます。テニスの王子様の歴史を振り返ると、この曲は終わりじゃなくて新たなステージへの最初の一歩(一曲)だったのだなあと感じます。あとは「JA○RAC申請中」がネタ的にも話題になりましたね。

 

 

 

・「ジャケットイラスト」部門
Invisible Bandage乾貞治

新テニスの王子様「Invisible Bandage」

新テニスの王子様「Invisible Bandage」

 

ジャケットの一枚絵だけで物語性を訴えてくるものも中にはありますが(最近だと『たとえば今…』など)、そういうのを一切無視して純粋に一目見た時に「なんかすげえ!かっけぇ!」となったのがこの曲のジャケットでした。何かとダサかったりズレていると言われがちなテニスのグッズ然りイラスト然りの中で、良い意味で物凄くキャッチーなイラストだと思います。個人的には単純にカッコいいだけじゃなくてどことなく気持ち悪さが残っている所もポイント。余談ですが不二先輩の『BIG WAVE』のジャケットを見る度に同名のハワイのビールを思い出してしまいます。

 

 

 

・「今後の展望への願いを込めて」部門

Gather/青と瓶と缶

Gather

Gather

 

2016年秋の武道館で千石清純の声を聞いた。(※CD音源)

千石さんに出会って赤也、氷帝、そして跡部へと辿り着いて10年以上氷帝厨雌猫一筋でやってきましたが、その間もずっと、初めて参加したテニスのイベントの100曲マラソンの時からずっと、千石清純の声を当ててくださった鳥海浩輔氏がテニフェスなどの公式イベントに登壇してくれるのをずっと待ち望んでいました。今でも待ち望んでおります。跡部景吾というキャラクターが私にとってのナンバーワンなら、千石清純というキャラクターは私にとってのオンリーワンです。来年公開予定の映画か、その先にあるだろうテニフェスか、はたまたさらに遠くの未知のイベントかは誰にも、先生ですら予測のつかない未来ですが、私はいつの日か必ず、私をテニスの王子様と巡り合わせてくれた声優の方をテニスの王子様のイベントでお目にかかれる日が来ると信じ続けます。

 

 

 

当初想定していたより長い記事になってしまいました。ここに挙げた曲はあくまでも私のオンリーワンなので、画面の向こうで「わかる」と頷いてくれる方がいれば、大したことないオンリーワンだなあと鼻で笑う方がいても当然だと思います。テニスを愛する人の数だけ、オンリーワンが無限に存在します。

音ゲーのリリースも発表されたことですし、皆さんもご自分とテニスのキャラソンの歩みや歴史を振り返ってみてはいかがでしょうか。書き終わった暁には私にもこっそり教えてくれると嬉しいです。お分かりかと思いますが私が読みたいだけです。

*1:ただしインスト曲『破滅への輪舞曲』を除く。輪舞曲は3拍子以外のものもあるようですが跡部の「破滅への輪舞曲」という技は「1.跡部がショットを打つ、2.相手のグリップに当たりラケットを落下させる、3.グリップに当たって跳ねた球を跡部がスマッシュする」という三拍子の技なのに3拍子が一般的な輪舞曲であえてそれを外すことによってキャラクター性まで失わせるという最悪の曲です。それにこの曲のメロディの繰り返し方は輪舞曲じゃなくて遁走曲(フーガ)なんじゃないの……?

*2:私にとっても幸村くんは5本の指に入るほど好きなキャラクターですが、グッズを欲したりというオタク的な愛し方をあまり含まない「好き」なのでライブに参加しようとも自然に感じませんでした

*3:ファンブックで幸村くんが好きな曲にブラームスを挙げたことに対してどうにも納得が行かなかった私はブラ4について調べまくったという過去があるのですが、平たく言うと恐らくこの曲は病床から這い上がり再起を果たした後の幸村くんの苦悩を表しているのでは、と思っています

*4:テニミュ3rd聖ルドルフ公演より

*5:ということであれば私は跡部さんの『理由』、もしくは千石さんの『ちょっとずつ…』(ゲーム「Love of Prince -Bitter-」収録)が好きです。ちょっとずつ…の曲は好きじゃないけど歌詞が最高だから読んで!

貢ぎケーション

同人誌『悪友』(@aku__you)の「若手俳優に浪費するオタク」を読んで、なるほど貢ぎは恐ろしい世界だなあと思ったのでちょっと文章を書きます。ちなみに私が若手俳優にプレゼントを贈ったのはテニミュにハマってそういう界隈を知って以降の十何年のうちに2回のみ、うち1回はバースデーイベントに参加するのに手ぶらはよくないよなあ……という完全に後ろ向きな理由だったので、若手俳優界隈については「他人事ではないが余所の沼」という感じです。

 

 

 

テニミュも観るタイプのテニスのオタクである私にとって、そこへ出演してくれる若手俳優の皆さんの存在は異国の地の話とは言い切れません。ツイッターでフォローこそしていないものの、リストを作ってチェックしている方も10名ほどいます。上記の同人誌で「若手俳優に浪費する(していた)オタク」の方が自分で「浪費」と表現したのは、そんな若手俳優(特定の推し)へひたすらプレゼントを贈っていた時代のことでした。ちょっとした好奇心で贈った物が翌週SNSにアップされた画像でばっちり着用してもらっており、それ以降も自分が贈った物が使われるのが嬉しくて楽しくてどんどんヒートアップして額も跳ね上がっていった(がある日謎の達成感に見舞われ彼の仕事に対してお金を払うことが一番の貢献なのではと気が付きぱったりやめた)というお話でした。私もいわゆる推しにプレゼントを贈ったことがありますが、推しのことを考えながら物を選んで贈っている以上使ってもらえればラッキーだとは思いました。しかしプレゼントなんて溢れ返るほどに貰うでしょうし、要らなかったら売ってくれとかご友人やご家族に横流ししてくれても全然構わないと思ったしそれを手紙に書いた気もする*1私にとっては何処か遠い世界の話でもあります。

 

若手俳優にプレゼントをするタイプのフォロワーが片手に収まるぐらいにはいるので、現在のミュキャスの方でファンからのプレゼントを使う方がどなたであるかも少しだけなら知っています。プレゼントは服やアクセサリーという贈る側のセンスが問われる物がメジャーなんでしょうか、兎に角そういう物を贈って使ってもらえる、選んでもらえるのはとても凄いことだと思います。こちらが何者かであるかは知られてこそいないものの、それを選んだ自分のセンスが相手に認められたということですから。つまりそこには相互のコミュニケーションが存在する。若手俳優とそのファンは、推しの仕事をこちらが享受しに行く、お金を払って見たり読んだりする、というこちらからの一方的な働きかけなくして関係は成り立ちません*2。プレゼントを贈るのだってこちらからの一方的な働きかけ、考えようによってはただの押し付けでしかありません。しかしその一方的なコミュニケーションが相互になるのが、推しにプレゼントを使ってもらえた瞬間です。単純に気に入ったから使っただけかもしれないし、もしかしたら「ファンからのプレゼントだからあえて使っている」のかもしれません。それでも相手の意思が存在するのは確かです。好意で贈った物が使ってもらえた瞬間。そういうつもりで贈った訳でなくとも報われたなあと思うでしょうし、増してや服飾品なら推しが自分の贈ったものを身に付けているという高揚感もあることでしょう。アクセサリーならまだしも洋服のプレゼントなんて人によっては友人に贈ることもあまりないでしょうし、これはハマる人はハマってしまうなあと、回を重ねる毎に額を跳ね上げてしまう人がいるのも無理ないなあと、意外と近くに横たわっている世界はとんでもなく恐ろしいものだったのだと気付かされた同人誌でした。

 

フォロワーに「推しの服が少ないことを心配して普段着にしてくれればと思ってそう高くもない服を贈ったら推しがそれ着てフィギュア化された」というとんでも体験をした人がいるので、そういう意味でも面白い界隈だよなあと思いました。私は自分のセンスがオタクのそれであることは理解しているし他人に貢ぐぐらいなら自分に投資したいので、今後も誰かにプレゼントをすることはないだろうなあと思いながらも口座番号を教えてほしい子が一人いるにはいます。あのね、それが一番ヤバいやつだよ。

 

 

 

*1:上記のバーイベの推しは10歳年上だったので高校生(当時)が贈る物よりも良い物沢山貰ってるに決まってるだろというのは分かりきってた

*2:接触系イベントのことは詳しくないので今回は除外します

王子様はサンタクロース ~テニプリバレンタインに捧ぐ~

ゆうパックのお届け先のおまなえ欄に「跡部景吾様」「千石清純様」と書き記す瞬間が一番気分が高揚する。手紙なんて書くだけならいくらでもできるけど、皆が思いを込めて書いたそれは、丹精込めて選んだ贈り物はちゃんと彼らに届くのだという証明が、そこにあるから。

 

 

 

私が初めて「テニスの王子様」にチョコレートを贈ったのは数年前、許斐先生が不二くん宛にたくさんのチョコレートが届いた旨をツイッターで報告した年のことだった。それまでは他人の褌で相撲を取る、ならぬ他人が贈ったチョコの数で一喜一憂する雌猫だったのだが*1跡部様には今年も1位を飾っていただきたいと微力ながら助太刀することにした。元々お菓子と可愛い箱が好きな私は、毎年この時期になると日本橋のデパートに足を運んでいたため何処に行けばどんなものが買えるかを熟知してはいたが、それでも跡部様へ贈るチョコレートを選ぶのには2時間近くかかった。三越高島屋のデパ地下と催事場を2往復した。銀座線で一駅の距離だが無論電車は使っていない。自分が納得できるものを選んだ達成感に包まれていた私には、足の裏にできた肉刺が弾ける痛みなんて微塵も感じられなかった。

 

お気付きのとおり「跡部様に1位を取ってほしい」と言っている癖に、私が贈ったのはたった1個のチョコレートだ。ツイッター上でも森永ダースをダース買いしてそれを更に数ダース送った人や、単品で売られているチョコを自分でラッピングして一つ一つに宛名を書き「1個」のチョコとしてカウントしてもらえるように工夫した人の報告など、あの年は色んな「対跡部対策」「対不二対策」が流れてきた。本当に数にこだわるならそういう人の方が正解だろうし、そこまで金額や手間暇をかけてドカンと愛を伝えるオタクのことが私は大好きだ。でも自分ではそれをやらなかった。毎年贈られるチョコレートの話題を目に耳にする度に、きっと心の何処かで私もいつか王子様にチョコレートを贈りたいと思っていたのだ。

 

他の人に贈り物を選ぶように、跡部様のことを思いながら選んだチョコレート。数の上では何千分の一だけれど、跡部様に贈られたものとしてカウントされる。そして初めて跡部様に宛てた手紙。特定の誰かに向けて文章を認めるのが苦手なので、内容はどうしてこのお菓子を選んだかということが8割を占めていたと思う。それでも跡部様のことを思って一生懸命書いた。不思議な気分だった。紙の中や画面の中、或いは舞台の上という手の届かない異次元の存在の筈の跡部景吾という人間に手紙を書いて贈り物をする。ゆうパックのおなまえ欄に「跡部景吾様」と書いて送っても、宛先不明などで返ってくることなくちゃんと何処かへ、何処かにいる跡部景吾のところへ届いている。まるでクリスマスの夜に欲しがっていた玩具を置いて何処かへ去っていくサンタクロースのように、プレゼントを贈る立場こそ逆であれ、大好きな王子様のところに思いを込めた贈り物は届いている。許斐先生が届けてくれる。これってとっても幸せで、とっても贅沢なことだ。普段は物語を享受することしかできない私たちが、彼らのいる世界を覗き見ることしかできない私たちが、キャラクターへ直接感謝の気持ちや日々の思いを伝えられるまたとない機会。だから私は今年もチョコを贈る。一番好きなキャラクターの跡部様と、最初の王子様である千石さんと、今年はこの一年で(私というよりも友人が)お世話になった観月さん、そしてテニミュが楽しいものであることを10年振りに思い出させてくれた山吹中テニス部にも贈った。跡部様と山吹中へのチョコレートはあっさり決められたが千石さんへ贈りたいと思えるチョコレートがどうしても見つからず、上記の日本橋だけでは飽き足らず銀座の三越松屋にも足を運んだがそれでも納得できず最終的に地獄のような人混みのサロン・デュ・ショコラまで行った。できることならもう来年は日本橋だけで済ませたいが、もし贈りたいと思えるチョコレートに出会えなかったらまた銀座か新宿か国際フォーラムか或いは何処かの会場で押し合い圧し合いされながら王子様への贈り物を買うことになるのだろう。しかし彼らのことを思いながら選んだ便箋にペン先を走らせるひとときの前では、そんな苦労があったことすら忘れてしまう。寧ろ妥協した方が自分に対する後悔も残る。ああまた次も贈りたい、次はどんなチョコレートを彼らのために見つけられるだろうかと、今年のバレンタインが終わる前から来年のことを考えている。

 

 

 

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千石さんのところに、今年も世界中の女の子からチョコが届きますように。

 

 

 

*1:そういうファンの方は結構多いと思いますがテニプリファンの全員が全員チョコを贈るようになったら物理的に大変なことになる(というか既になってる)ので引け目を感じたりすることなくこの調子で一緒にテニプリを楽しみましょう(?)

アニメを見なくなった

アニメを見なくなった。厳密にはアニメを見る本数が減り、6話ほど見た作品でもいつの間にかフェードアウトすることが増え、加えて(私の基準で)俗っぽいアニメ*1を見なくなった。今期、2017年1~3月期で視聴を継続しているのは落語のアニメと将棋のアニメ、この二つは人によっては腐向けだのオサレだのと揶揄してくる部類に入る(視聴している私が女性であれば尚のこと)。他は同じくノイタミナ(笑)と言う人が少なからずいるだろうクズの本懐と、1話を見ただけではイマイチ分からなかったがネタバレを見てこれは面白そうだと2話を見たら主人公が鳥海浩輔(CV悠木碧)だったので視聴を継続することにした幼女戦記と、私の基準で俗っぽいアニメに類するこのすば2期と政宗くんのリベンジだ。このすば相変わらず作画酷いなハハハって笑ってたらOPの作画までかなり溶け気味で流石に制作スタッフの人員とかスケジュールとかを心配した。ガヴリールドロップアウトは2話まで見たが、これ以降はよくある日常系に近しいものになっていくんだろうと、1話のガヴリールの堕落っぷりだけで満足してしまったため視聴継続には至らなかった。うららなんとかも1話だけ見たが、これを見るぐらいならその時間でごちうさきんモザを履修した方がいいのだろうと1話で切った。あとお腹見せ下乳があざとすぎる。

 

上に挙げた視聴中の6作品の中でどれか一つだけ面白いものを選べと問われれば、間違いなく落語のアニメを挙げる。しかし現在放映しているのは2期という続き物なので、1期を見ていなかった視聴者が今期の1話を見てスッと物語に入っていけるかは分からない。あとは将棋のアニメも人物描写や情景描写が好きだ。将棋が分からなくても何ら問題が無いのは、将棋を題材とした作品である以上良しとするべきではないのかもしれないけれども*2。ただこの2つのアニメは、視聴後に「今回も面白かった」とか「来週も楽しみだ」とかそういう感想が浮かびこそすれ、「アニメを見たぞ」という感覚、ともすれば満足感のようなものは得られていないように思う。アニメを見たという感覚。落語のやつも将棋のやつも、動くイラストに声という命が吹き込まれるアニメーションであることには間違いないのだが、この2作品はたまたまアニメとして作られた面白い作品であって(原作は漫画だが)、私にとっては必ずしも「アニメ」である必要性が無い作品なのかもしれない。私がアニメを見るのは平日なら出社前、休日なら外出前か、引きこもる日なら二度寝しなかった午前中が多い。ながら見が基本であり(特に平日なら時間が限られているのもあるが)、休日でも何もしない日*3の時間潰しに見ることが多い。つまり私にとって、抜きん出て好きな作品*4以外のアニメはジャンクフードに過ぎなかったのだ。片手間にポテチを摘むようにアニメを見る。片手間とは言えポテチやピザは「おやつを食べたぞ」「ガッツリしたものを食べたぞ」という満足感は確かに得られる。あと味が大仰で美味というか「ウマい」。同じように俗っぽいアニメ、がっこうぐらし!監獄学園ダイミダラー迷家(これは俗っぽいというよりもなんだかよく分からない、着地点も不明瞭な作品だったが嫌いではない)や競女やVDMや、今期ならこのすばのような作品は視聴後に「アニメを見たぞ」という満足感のようなものを得ることができる。あとこれらのアニメは割と面白かった(ネタ的な意味でも)。しかしこの数年ですっかりそういうアニメを見る頻度が少なくなってしまった。放映されているアニメの本数自体も減少しているのかもしれないが、数年前までは毎朝アニメを2本は見てから出社し、曜日によっては帰宅後にもう1本見るなんてこともあったように思う。丁度1年前の2016年1〜3月期のアニメを調べてみると、僕街プリスト暗殺2期落語1期ラクロジDWグリムガル亜人1期と、物によってはラストの展開を覚えていない作品もあるが完走したもので一応8本と、2クール目も視聴していたHQと松があるため計10本見ていたようだ。それが現在では2クール目に突入した将棋のアニメも含めて6本。1年前のクールでもいくつか脱落したアニメがあったことを考えると、これらのアニメも最後まで完走できるとは限らない。どうして私はアニメを見なくなったのか。

 

一つに考えられるのは、これまでたくさんのアニメを見てきた故に、あらすじやキャラデザを見ただけで「またこの手のパターンか」と大凡の展開や作風を予想できるようになってしまい、単純に言えばアニメに対して「飽き」てしまったということだ。先に挙げたガヴリールドロップアウトの視聴を辞めたのが正にその例だ。みんなの模範の優等生天使が人間界で娯楽を知って、ここまで酷いのはなんだかんだでなかなかいないぞと思うぐらいに堕落するまでは面白かった。しかしその後見た2話ではぐだぐだ系女子(元優等生の天使)と優等生女子(一応悪魔)と腹黒系女子といじられ系女子の、よくある日常系の物語になっていたし、ああこの先もこの作風が続いていくんだろうな、「またこのパターンか」と落胆すら覚えた。朝の支度の片手間にしか見ないようなアニメなら、お決まりのパターンでもとりあえず画面を点けておけばいいだろうに、それすらも私は辞めてしまった。ジャンクフードを食べ過ぎて胸焼けを起こすようになってしまったのだ。歳だ。そう、おそらく私がアニメを見なくなってしまったもう一つの理由は、歳を取ってしまったからだ。

 

つい最近同年代のフォロワーが、「歳のせいか自ジャンル以外のコンテンツへの興味が薄くなってしまった」ということを呟いていた。アニメに飽きてしまった以外にも、私も歳のせいなのか多方面への興味のアンテナが鈍ってしまったのだ。加えて去年の一年間は、自ジャンルであるテニスの王子様が途轍もなく活発で潤っていた年だった。ただでさえヒトフェスチャリティーライブテニフェスと賑わっていたところに、一昨年の末に出戻ってしまったテニミュがあった。目の前に(私にとっての)ご馳走がこんなにあるのにジャンクフード食ってる場合じゃねえ!アニメ見てる暇があるならキャラソン聴きながらおけぴと睨めっこだ!予習をしながらチケット増やせ!という具合だ。そうしている間に私の舌は肥えてしまった(研ぎ澄まされた)──のではなく寧ろその反対で、自ジャンル以外のオタク活動へのアンテナ感度が鈍ってしまったのだ。感度も鈍ってしまったし、興味も薄れてしまった。証拠に私はラブライブサンシャインを最初と最後の数話ずつしか見なかったし、一応全期見てきたペダルの現在放映中の最新アニメもチェックしていない。

 

こうしてオタクは少しずつ漫画やアニメから卒業していくのだろうか。工業製品の如く量産される類似作品による飽きと、自身の加齢による他ジャンルへの興味の薄れ、或いは精神的な体力の減退。特定の作品にハマって浪費するのはテニスだけで充分だとしても、もっと色んな作品を、ジャンクフードを鱈腹味わえるオタクのままで在りたかったなあと、今の、そしてこれからのオタクとしての自分を寂しく思う。とりあえず今はハイスペ幼女のあおちゃんが実はCV鳥海のリーマンなんだぞということに思いを馳せながら、アクエリアス片手に(※これを書いている時の私はインフルエンザで自室とトイレ以外から出してもらえない生活を余儀なくされています)幼女戦記を見ることにしよう。

 

*1:ラノベ原作とかエロゲ原作とか日常系とかおっぱいとか俺TUEEE系だったりトンデモ設定盛り合わせだったりハーレム要素が強かったりヒロインが開始1分半で脱いだり

*2:それを言ったら私の愛するテニスの王子様もテニスのルールが分からなくても何ら問題はないからな

*3:性質がマジモンの引きこもりなので週一で家にこもって何の予定も組まない日がないと死ぬ

*4:気になる方もいらっしゃるかもしれないので一応列挙するとウテナカレイドスターぱにぽに喰霊エルフェンリート妄想代理人など、舞乙HiMEも好きだけど全話は見てないと思うし栗の子には声優業もやってほしかった