最近触れたコンテンツ ~2022春

備忘録みたいなものです。ネタバレあり

 

 


ゴールデンカムイ(原作・アニメ)

電子版の無料配信期間に読んだフォロワーが面白いと言っていたところ、無料期間が作品名になぞらえてゴールデンウィークいっぱいまで延びたのでなんとか読み切りました。漫画はweb掲載作品をいくつか読む程度で、大手出版社の週刊・月刊掲載漫画はしばらく読んでおらず。奇を衒った表現に頼らない普遍的な技術、それは描き込みの質や工夫された構図であったり、そういったところが天下の集英社の週刊誌掲載漫画は違うなあと痛感させられました。web漫画作者の外連味もそれはそれで面白いのですが、こと人物以外の描き込みとなるとやっぱり違いますね。それとweb漫画は、私が読んでいる作品がたまたまそういうものばかりなのしれませんが、数週間どころか数ヶ月単位の休載もよくあることです。ブランクスペースにしてもゆりでなるえすぽわーるにしても、休載に次ぐ休載を重ねられるとぶっちゃけ今後の展開に行き詰ってるんだよね?と感じざるを得ません。ゴカムも配信版の終わりの方は発売当時の煽り文がそのまま載っており、時折「次週休載」の文字もありましたが、最終話の掲載号が決まっていたからか駆け足ながらもきっちり仕上げて単行本で加筆修正するとのこと。本当の「プロ」の仕事ってそういうことだよなあ。

お分かりでしょうが鯉登が好きです。自分でも分かりやすすぎて笑う。ふるちと同じでスケベマタギこと谷垣ニシパと不意打ちで力を誇示しながら登場する不敗の牛山も好き。黄金神威無双が出たら牛山使いたいよね。高い高ーい! 谷垣は善性のヒモ真面目で誠実なので、自分の納得のいく職務さえ与えられればそれを全うすると思います。幸せにな……

鯉登は鶴見中尉過激派で月島ァ!に面倒見てもらってるだけのбарчонок(ボンボン、お坊ちゃま)じゃなくて、鶴見が月島の自己犠牲の精神を見抜いたように、彼は人一倍責任感の強い男なんですよね(もっとも鶴見は鯉登父子の立場が使えそうだと目をつけたのであって、当時14才そこらの鯉登に見出したのは責任感ではなく聡さの方だと思う)。流氷の上でキロランケと再会した時の「よくも私の部下たちを!」といい、金塊争奪戦が終わって鶴見中尉亡き後の部下たちの今後についてを口にするところといい、ノブレス・オブリージュの心を持つリーダー適性のある男。跡部景吾を好きな人の17%ぐらいには鯉登も刺さると思います(私調べ)。手塚ァ!

アニメもアマプラにある分(姉畑以外?)は見ました。偽アイヌの話は教訓的なところもある名エピソードなのに、省いてしれっと鈴川だけ出したのが不満です。ニシン番屋の抗争(のちにOVA化)や蝮のお銀など、杉元たちが関わっていない話が端折られるのは辛うじて致し方なしと思えるのですが。姉畑の話は谷垣が出るので見たかったけどちょっと……テレビで放映するのは難しいね! 作画クオリティが3期で露骨に上がったのに4期は制作会社が変わるらしく、それはそれで不安です。1期は杉元やアシリパさんの顔ですら引きになると溶けていたのに、3期はキロランケの手投げ弾を斬る鯉登や、人斬り用一郎に斬られるモブの動きさえ(一瞬ですが)見応えがありました。谷垣は顔が濃すぎて逆に作画の安定感があった。

ゴカム展にも興味があります。お面欲しい

 

Fantasy on Ice 2022(アイスショー/ライビュのみ)

母の保険でライビュの抽選に申し込んだら二人とも当たったので、同会場別座席で観ました。キンキーブーツの殿ーラといい軍神アテナのような荒川静香様といいプロフェッショナル田中の刑事といい、ゲストのスガシカオ広瀬香美歌うま女の子も含めて「当たり」公演すぎる。ライビュの歴史が長いテニミュの出演者ですらなかなかやらない公演中のライビュカメラ煽り*1をやってのける羽生結弦、いくら座長だからってちょっと出来すぎてて怖いですね……。ライビュだとランビの胸毛がばっちり見えるので笑ってしまいました。「ゲレンデが溶けるほど恋したい」の衣装が男女別だったけどジョニーが女性と同じピンク基調のファーフードを着ていたのでFaOI、愛……。

 

この目で再びトゥクタミシェワの滑りを観られる未来が、また来ますように。

 

MCUシリーズ(一部)

www.e-aidem.com

Disney+公式の視聴オススメ順が解りにくく二の足を踏んでいたところに、上記の最短7作品ルートが紹介されたのでようやく見始めました。いや~~~~~しっかり面白い! アベンジャーズ1・2を見てキャプテン・アメリカきゃわ!と思ったので彼の話その1まで視聴。パパウェン(LOTRのエルロンド)のレッドスカル、あまりにも男梅すぎる。D+は無料期間が終わったら退会予定なので、9月までにせめて最短ルート分だけでも頑張って見ます。

 

シン・ウルトラマン

エンドロールの使用楽曲一覧を見て原作厨向けだと確信したとおり、シン・ゴジラを期待して観に行くと拍子抜けします。それなりに楽しかったけどわざわざ観に行かなくてもいいかも。身近に原作を少しでも知っている人がいたらその人と一緒に観る方が面白さが断然違うと思います。クソデカ長澤まさみも母に話したら原作ネタだったので、きっと随所に原作ネタが散りばめられているのでしょう。キャラは山本耕史メフィラス星人が話題だけど、個人的にはバラエティのイメージが強い有岡くん演じる滝がめちゃくちゃよかったです。視聴者側に一番近い、混乱や期待を提示する美味しい役どころだと思う。オタクなのも可愛いし、演技が上手すぎず下手すぎずなのも絶妙。神永からのUSBデータの中で明確に「滝」と名指しされてた時は滝~~~~~よかったな!!!!!頑張れよ!!!!!!!!!!になった。長澤まさみへのセクハラ的なシーンがあるらしい、という事前情報を得ていたんですが、それが自分の尻を叩く彼女の臀部のアップのことなら、あれは「昭和的な表現の再現」なんじゃなかろうか。少なくとも「性的消費」のための表現には見えないです。それともクソデカ長澤まさみのスカートの中が見えるアングル(※実際には黒い影で何も見えない)のことだろうか。でも神永が彼女の匂いを嗅ぐ時のカメラワークは不要だったな。

 

明日、私は誰かのカノジョ(ドラマ)

原作未読だけど雪の吉川愛ちゃんはミスキャストだと思う。ホットペッパーのCMやドラマ『カラフラブル』みたいな明るい笑顔の朗らかなイメージが彼女の持ち味だと思うのに、それがまったく活きてない。原作の表紙を見る限り雪ってBMI18すらなさそうでフェミニンダークなワンピースが似合う女の子だけど、吉川愛ちゃんは健康的なんだよなあ。ゆあてゃのなーたんは萌をホストクラブに誘う時の「行こっ」が可愛すぎて3回ぐらい見返しました。私もなーたんに「行こっ」されたい人生だった。ストゼロじゃなくてふわふわのフラペチーノを飲みに行こっ。キャラだと彩のことが嫌いでも心底嫌いになれる女性はあんまりいないんじゃないかなあ。整形狂いの彼女の根底にあるのは、努力すれば誰だって可愛くなれるという心情にして信条。それが彼女の心のよすがでもあると同時に、その心が雪を救い、翼にも手を差し伸べる。持たざる者だったからこそ他人の努力や苦しみを理解して自然に寄り添える彩、好きでしょ…………。元女子アナなら実はチョロい田中みな実派なんだけど、このうがっきーはナイスキャスティング。

萌が道端の酔っ払い地雷系女にすれ違いざま容姿をバカにされていたけど、太っていようが実写版萌の顔はどう考えても美人の部類だろいい加減にしろ!とキレながら調べたらザワの唯ちゃんだっt……えっ!?そんなことある!?と思ったがマドカの子も役に合わせて太るタイプの役者なので、みんな身を削るならぬ身(脂肪)を付けて役者やってるんだな……すごいな……。

 

ナンバMG5(とザワクロスの話)

ヤンキー一家の父が宇梶剛士で母が鈴木紗理奈、優勝。好きな顔(※主演の間宮)×ヤンキーの組み合わせだけでも見るに値するのに、宇梶と紗理奈連れてこられたら「見る」以外の選択肢はない。次話が楽しみでしょうがないのは明日カノだけど、一番気楽に楽しめるのはナンバMG5神尾楓珠くんは『顔だけ先生』や『光源氏くん』みたいな、もしかしたら本人の素に近い方の天真爛漫キャラよりも伍代や『17才の帝国』の真木のような落ち着いたキャラの方が合っている気がする。それでいったら彼演ずるザワの鬼邪高全日次世代(下級生)筆頭の中越も私は好きなんだけどザワ続編で活躍したりは……しませんよね……はい……。新キャラを演じるふじわらのいつきやまこっちゃんよりも神尾楓珠を押した方がより広い層への訴求力があると思うけど、目玉ゲストが本業俳優じゃないことといいクロスは今までより内輪向けの作品になるんだろうなと不安視しています。須嵜の子は見目麗しすぎだし金持ちヤンキー天下井くんには特に期待してるけど、やっぱり志尊や山田の「箔」には適わないよなあ。鳳仙も佐智雄の不在により小田島だけプッシュされているのも作品への不安感が増します。小田島の人気が段違いなのは誰が見ても明らかだし演者の塩野くんも現在はLDH所属という理由はわかるけど、ハイローのファンとしては鳳仙の役者が佐智雄役の志尊含めて「俺たちは外部俳優だけど爪痕残そうぜ!」みたいに団結していたのも好きだったので、ちょっと残念。

 

17才の帝国・カナカナ・映像の世紀

いずれもNHK。17才の帝国は、残すは最終話というところで「政治とAIと若者」から「AI」の方へ話が寄っていきそうでびっくり。カナカナはNHKプラスでたまたま目についたので視聴。癒し枠です。映像の世紀は新シリーズがなんと地上波で始まったので、1週間はNHKプラスでも見られます(以前はBSだったため有料のNHKオンデマンドでないと見逃し視聴不可)。パリは燃えているか

 

ちむどんどん

いや~ひどいですね! 何がって挙げたらキリがない。役者がかわいそうになるレベル。何かの記事で、脚本はラストの展開から逆算して書いたと読んだのですが、それにしても最初の方の展開が「いわれのない不幸」ばかりで朝から辛くなってしまい、一時期視聴をやめるほどでした。他にもツッコミどころが多すぎてドラマ自体に不信感が募ってしまい、調理中に髪を結ばない主人公というドラマあるあるですら辟易してしまいます。そういう些細なところへの感情を「おいおい笑」で済ませられないような、もやもやの積もる展開にした脚本の力量はどうなんでしょう。あと比嘉家の借金どうなってるの? テーマのひとつに「貧困」もあるとツイッターかどこかで目にしたけれど、子供は4人全員少なくとも高校まで行かせているし(兄は中退、姉は短大まで通った模様)、各所への借金はどうしてるの? 暢子はオーナーに喧嘩売った時はおいバカ!!!!!って思ったけど、オーナーがつくった料理をまっすぐ讃えるところはいい子だと思ったし(あほの子ではある)、新聞社編は事務が向いてないのが明らかすぎて頑張れ……!と素直に思えたのは役者の力量かな。でも愛に「ミラノ風って何?」と尋ねられた時に「さあ……?」って一緒に首傾げた時はお前それを学んでこいってオーナーに追い出されたんだろ!!!!!!!!!! ここまで主人公を無知、それも「無知の知」すら得られないほどの間抜けにする必要があるのだろうか。

決定的に「ひどい」と思ったのは、智が歌子に東京へ行くことを告げた時に唐突さを感じた瞬間でした。智は暢子が東京へ行く時、既に暢子へ追いかける宣言をしているので(自転車でバスを追うシーン)彼の行動は突飛なものではないんですよね。でもドラマを見ていると、まるで智もいきなり東京へ、(他の登場人物のように)突拍子のない行動を取ったように見えてしまう。そう見えてしまうのが、「ひどい」つくりのドラマだなあと。沖縄にいる時から決まっていた筈の智の勤め先が、いきなり暢子の勤め先と関係がある業者に変わっているのも不思議です。全部が全部その場その場の勢いで、どうして智が暢子を好きになったのかも見えてこない。結果だけを呈示すればいいってもんじゃない。歌子が智を好きなのは小学生時代の運動会の出来事があって、大きくなってもその時もらった手作りの金メダルを大事にしまっていることからわかるけど、智はどうして暢子が好きなの? 良子と博夫は大人になってから知り合ったからその辺が端折られていると好意的に考えることもできるけど、幼少の頃から一緒にいた智が妹ほど年の離れた(※智は兄の賢秀と同い年)暢子を好きになった理由や心の機微って……もしかして私が不幸描写のつらさに耐えきれず離脱した幼少期の数話の間にあったんですか?

まえだも先述の神尾くん同様、本人の性格から離れた役の方が向いている気がします。パブサしたところ東京に来てからの智のキャラ変を気にする人は好悪にかかわらず少なくないようですし、まえだのFCに加入してご本人の性格も一般的な視聴者よりは知っている人間として言わせてもらえば、あれは幼少期の智よりも舞台版天てれのまえだ本人に近い。 もしくはまえだありきのキャスティングなら、幼少期智の子役がミスキャスト。和彦は子供時代の面影を残して成長した雰囲気が出ているだけに、尚更違和感があります。まえだはBSでやってた星新一ショートショートは素敵だったし、個人的には赤ひげの津川先生の方へと気持ちが傾いています。

ちむどんどんについては役者のファンの皆さんが本当のところはどう思っているのかが知りたい。

 

プリロワのサービス終了

一時期は課金して聖戦のリアルグッズをゲットしていた私も、今やすっかりログインすらせず。当然最後の聖戦も参加すらしていません。何故ならアプリを起動していないから。サ終が濃厚になる前から、個別ストーリーの明らかなクオリティ低下(既存の王子75話は読み応えがあったが、アプリ開発時には想定されていなかっただろう存在のホスト50話や王子の追加分ストーリーには1話の量も質も薄すぎるものが多々あった)やイベント登場キャラの偏り*2を感じていたので、まあ、うん……としか言えない。

実は私がロワに見切りを付けたのは、久遠のキャラぶれに因るところもあったりします。

これは久遠じゃなくて塩野だろ。劇場版で涙してブログ書くぐらいには久遠のことも好きなので、悪ふざけボイスを収録した塩野にもびっくりだけど悪ふざけボイスを採用したロワにも失望した。しかし塩野もまた貴族降臨の完パケを見て「自分が何を演じていたのかわからなくなった」みたいに発言しているので、一概に塩野「も」悪いとは言えないのが救いようがない。迷走するプリレジェシリーズは、このままコロナを口実に立ち消えるのでしょうか――。

 

 


あとは本を読んだり映画を観たり、コロナでずっと行けなかった山口の大叔母の墓参りに行ったり。アマプラで配信終了間近の映画を観まくっています。

*1:カテコでよくある「ライブビューイングのみなさ~ん!」ではなく公演中にカメラを抜く、最近だと新テニミュ2ndのReachOutでリョーガの井澤さんがソロパートでライビュカメラにラケットと目線を向けたやつ

*2:ただしこれは課金がモノを言うゲームの性質上そうなるのは当然なので理解も納得もしている