バレンタイン期間に色んなデパートで遭った様々な人たちと私

スイーツが好きな人間のただの日記です。ちょっとだけ私のホストちゃんTHE LAST LIVEの感想。

 

 

 

・1月29日(水)

アムール・デュ・ショコラ日本橋開催初日。自分でパフェ作るやつ(期間終了に伴い公式サイトは削除済)をなんとしてもやりたくて、10時開店だと思って朝の9時15分に髙島屋の正門の前に着いたが開店は10時半だった。それっぽいおばさんとおじさんが私より先に居たが、何処かへ行ってしまったので単に時間潰しをしていただけなのかもしれない。その後もそれらしき女性がちらほらと現れては消えていった。正面にある丸善の窓から反射する日光が差し込んできて、僅かでも暖を取れるのが有難い。正門の横の窓の縁に座り込んでいると、警備員と作業着の男性2人がパイプ椅子を持って出てきた。すかさず警備員に「本日開催のチョコレートのイベントのために来たんですが待機列はあるんでしょうか?」と訊いたところ、今年は無いのでこちらでお待ちくださいとの返答が。そして作業着の2人は正門の横にパイプ椅子を陳列し始めた。座っていいらしい。さっき一度現れた女性が怪訝そうにパイプ椅子と髙島屋を交互に見ていたので、「さっき警備員さんに訊いたんですが今年は待機列を作らないらしいのでここで待っていれば問題ないそうです」と教えると更にもう一人来たので同様に教える。開店時間が近付くにつれて人も増え、私も正門のド真ん前で待機していたところ開店時刻の3分前に女性店員が3人現れた。両側の店員が観音開きの重たいドアを開け、中央の少しだけ格が高そうな制服を着た店員が数歩前に出る。本日はご来店いただき誠に云々の挨拶をし、今日から始まる催事の説明をした後に女性はごく自然に口を開いた。

 


「それでは本日の薔薇を紹介いたします」

 


本日の薔薇!? なんだそれ!?(CV:轟洋介)

というのも私は日本橋髙島屋を高校生の時からかれこれ10年以上利用している客ではあったが、開店待ちをしたのは今回が初めてだった。オタクなので物販待ちなら散々やってきたし数日後も極寒の中物販を待つ予定なのだが。私が目の前でぎょっとしているのを気にも留めず(そりゃあ「本日の」なんてつくぐらいなんだから当たり前のルーチンワークなのだろう)、女性店員は右隣の店員から一輪挿しの白い花瓶に活けられた黄色の薔薇を持ち、正門前に群がるお客様全体に見えるよう高く掲げた。「本日の薔薇は『ソラーレ』でございます。太陽のようにうんにゃらかんにゃら」もう何も頭に入ってこない。本日の薔薇。お前そんな事毎日やってたんか。いつから? 10年以上前からやってたんか? もしかしてサイトのどっかに書いてある? マジで最前ドセンでそれを見ていたので周囲の反応が見られなかったがみんなこんなことやってるって知ってた!? 私これ母親と一緒だったら絶対やべえな流石本店これ他の店舗でもやってるんかなって盛り上がってたよ。その薔薇は店内の薔薇屋で売ってるらしい。そうだろうな薔薇屋あるもんな。「それでは開店まであと3分少々お待ちください」みたいなことを告げた店員たちはドアを閉め、戻っていった。あっ一旦ドア閉めるんですね。

 

開店と同時に再びドアが開き、スススーと慣れた足取りで金の扉の中央エレベーターへ乗る。開店待ちをしていた時に私の左隣に居た女性が催事場より下の階で降りていったのでえっ開店待ちするほどの何かが他にあるんですか!?と非常に興味をそそられたが私はパフェを作りに来たのだ。エレベーターから降り、看板が見えずに戸惑う他の客を尻目に迷いなく左側へ進む。何年通ってると思ってるんだ。ただしパフェは今年初の試みかつ日本橋のアムールデュショコラは出展ブースが固定ではない(cf.銀座三越はほぼ固定)ためパフェの位置も予測できない。キョロキョロしながらパフェのブースを発見し、初回である11時の回の整理券をゲット。

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パフェの作り方は、回転寿司の如く目の前のレールを流れてくる具材(フルーツ・マカロンやショコラ・ゼリー・ムース・グラノーラやフィヤンティーヌ)から重複可能で最大6皿まで選び、且つ乗せたければアイスを4種類から1つ、ソースや生クリームやアラザン・カラーチョコは盛り放題といったまさに「君だけの最強のパフェを作ろう!」というオタクの夢のような企画だった。盛り付けは結構難しかった。

 


Q:ペンギン出したの?
A:これは私なので自撮りです

 

楽しかったのでもう一度行くことにした。

 

 

 

・1月31日(金)

ホスライ昼公演を観た。公式の諸注意に「ペンライトは6本まで」と書いてあったので6本バルログ持ち姫の登場に期待していたが、青年館の2階席からは1階席がまるで見えないので6本バルログ持ち姫の存在確認ならず。私のホストちゃんに関する説明は今更不要だと思うので省くが(2年前の公演の感想はこちら)、いくら「TRUE LOVEカード」という「タイミングが合えば公演中にホストに渡せるアイテム」をすべての観客に配るからといって、本当に2階席にホストの客席降りがあるとは予想していなかった。2公演観たがともに2階席下手通路寄り、最初の情事イベントや瑞月・湊人たちが来るポジション。初日は観客にもキャストにも戸惑いが見られたが、31日(3公演目)は私含むカードのシステムを理解した客、そしてそれを見て理解した客が次々にカードを渡し始めたので差し出された瑞月も戸惑いながら「なんかくれる、みんないっぱいくれる」「……やったー!(コロンビアのポーズ)」と沢山のカードを手に嬉しそうに去っていった。あと瑞月はバニラっぽい甘い匂いがしました。湊人は特に客席へのアピールをせずにスッと現れ通路で曲に合わせて手を振るだけだったので、お前その可愛い顔を活かしてもっと強請れよ!!!ホストなんだろ姫からの愛(ラブ)を強請れよ!!!!!と思った。割と本気で勿体ないと思っている。あと情事が来た時に最前通路横の女性が情事の団扇を持った姫だったので「(気付いて……気付いて……)」と念じていたら、無事に気付いてファンサしてカードも受け取って帰っていったのでよかった……本当によかった……と後方で感動していた。今回で4年連続ホストちゃん出演を果たした豪太――の役者本人が好きな仮面ライダーの中の人と共演してホストちゃんからご褒美を貰いまくっているので同じ特撮オタとして嫉妬している話はツイッターで散々しているので割愛。よかったな!!!!!(半ギレ)私も若手俳優だったらワンチャン(死語)ゲネシスドライバーとかレモンELSに戦極凌馬からのサイン貰えたのかな? キャスト個人への褒め感想はツイッターでしたのでこれも割愛。

 

ハイタッチ回だったので参加してメッセージ入りのカードをポストちゃんに投函し、銀座線に乗って日本橋髙島屋へ。パフェの18時ラスト回に滑り込む。再度フロアを一周するが、物欲が死んでいるので一昨日買った4つのチョコでフィニッシュした。まだ催事場には足を運ぶ予定だが、多分買い足さずに終わるだろう。パフェ代を除くとおよそ1万円。それまでの年の半額以下である。

 


パフェを作って写真を撮ろうとすると、私を産んでいてもおかしくない齢と見られる隣の女性が撮影用ポップや背景を貸してくれた。しかし私は老け顔なので向こうはそうとは思っていなかっただろう。撮り終えて食べようとすると「貴女盛り付けが上手ねえ。コツでもあるの?」と声をかけられたので、「実は2回目なんですよwwwこれがやりたくて初日に開店待ちして初回に参加してwwwww」と返した。オタクなので話し言葉に草が生えてしまう。


女性「あらそうだったの。パフェ作るの、夢よねえ」
ワイ「ですねえ(もぐもぐ)スイーツはお好きなんですか?」
「そうなの。今日も定時で仕事切り上げて今からなら間に合う!と思って慌ててきたの。でも意外と空いてるわね」
日本橋穴場ですよね。銀座三越とか催事場そのものが狭いから毎年凄い押し合いで嫌になります」

おそらくこの辺で「こいつはイケる」と思われたのか、互いに興が乗ってくる。 

女性「あそこは本当に狭い」
ワイ「混雑が嫌いなので、サロンデュショコラもなるべく行かないんですよ。一度だけ行ったんですが本当に酷い混雑で」
「あれは戦争よ」
「数年前から事前販売チケット制になりましたよね」
「そうなの。チケット制になる前はみんな朝から並んでそこから2時間待ちとかで、待ってる間にどんどん売り切れ情報が流れてきて」

コミケか?と思ったが実際サロンデュショコラはチョコレートのコミケみたいなものである。

女性「その間にもマップを見ながらどういうルートで回るか計算し直して」
ワイ「わかります。一度だけ行った時も待機列で地図見ながら最初にアンリ・ルルー、次はラデュレ……って脳内でめちゃくちゃシミュレートしました」
「でも実際行くとそれどころじゃないのよね」
「私もルート変えました。アンリ・ルルー飛ばして他のところ行って……そういえばアンリ・ルルー日本撤退しましたよね。私それ今年のチョコの下調べしてた先々週ぐらいに知ってショックで」
「そうなのよ! 少し前にミッドタウン店が閉店した時になんだか思わしくない予感はしてたけど……貴女ミッドタウン店行ったことある? 六本木の」
「ないですね(もぐもぐ)」
「勿体ない! あそこのランチがね、値段以上の品質でとても美味しかったのよ(色々教えてくれたがその後に話したことがぶっ飛び過ぎてて忘れた)」
新宿伊勢丹の店舗しか知らなかったですね。行きたかったなあ。あそこキャラメルが有名でしたけど、正直チョコの方が個人的には好きだったので今年どんなの出すかなあって楽しみにしてたのに」
「残念ね。アンリ・ルルーって日本の何処かと提携だかしてたわよね」
「ヨックモックですね(もっぐもっぐ)」

~中略~

女性「チョコ買い過ぎて家族や会社で配ったりすることになるのよね」
ワイ「私も学生時代サークルで配布したり賞味期限が近くなったチョコを已む無く家族に分けたりしました」
「しかもね、私ショコラテリーヌとかも買うのよ(手元でテリーヌの大きさを示す)」
「すごい。ガッツリですね。私はほぼチョコしか買わないです」
「その上他のお菓子も買うからこの時期は毎年三食お菓子。今日も朝はお米じゃなくてお菓子、昼は職場で野菜ジュースとお菓子、夜もお惣菜とお菓子
「わあ」
「おかげで肌も荒れるし……好きだからやってるんだけどね」
「私は三食ご飯食べてますね……」

 

それが普通である。この後私はまだまだパフェが残っていたのでそれを食べ、女性は男性店員と少しばかり話し、最後に上着を羽織りながら私へ「ありがとう。楽しかったわ」と声をかけてくれた。

 

女性「お互い財布とお腹を大事にして頑張りましょう(笑)」
ワイ「あと2週間(バレンタインまで)楽しみましょうね!」

 

女性は「! そうね……」みたいな頬笑みを浮かべて去っていったが、よくよく考えたらこの人のお菓子の在庫がバレンタインまでに尽きる筈がない。この女性はいくら好きなものとは言えこれから毎日お菓子を食べ、お菓子を食べ、そして賞味期限に気を遣いながらお菓子を食べる毎日が、恐らく2週間以上先まで待っている。この世界がグルメ漫画だったら、私は完全に主人公の女性が偶然出会ったひよっこOLのその話限りで出演が終わるモブである。ちなみにこの後私は男性店員に「実は私初日の初回にも居たんですが見覚えないですか?」と話しかけ、相手が覚えていなかったので謎の勝利者宣言をし「多分他の催事場にも行くので次会った時に分からなかったら私の勝ちですね」「次会ったら絶対に分かります」と謎のトークをして帰った。私も元が接客畑かつ顔認知が早い人間なので、話せる店員とそうでない店員の区別ぐらいはつく。この男性は先日も自分から客へ話しかけていたので、前者。


先ほど物欲が死んでいると書いたが、パフェを食べた後に限定ボックス欲しさにクレ・ド・ポーボーテのマニフィカトゥールレーブルnを全色買った。誰か1番のピンク欲しい人いませんか? イエベなので壊滅的に似合わなかったのに箱が欲しくて買っちゃった。

 

 

 

・2月4日(火)

テニミュ全国立海前編ライビュ振り返り上映会のために新宿へ。その前に伊勢丹と髙島屋を往復した。新宿伊勢丹のバレンタインの催事は5日からだったので泣いた。YSLの新しいリップの特設コーナーがあったので、人混みの中でそっと手を伸ばして済まそうと思ったところ「あちらにも同じ物がございますよ」と誘導されTUすることに。限定色の108番がイエベの私にはめちゃくちゃ肌馴染みがよく、ラメもそこまでギラつかずシアーっぽく見えるのでとてもよかった。新型コロナウィルスの影響でTUは自分でやることに。鏡を見ながら筆で唇をなぞる私にBAさんが神妙な面持ちで「……下睫毛、自睫毛ですか……?」と訊いてきたので、こちらも思わず静々と「……自睫毛ですね……あっ流石にマスカラは塗っていますが……」と返した。「長いですね……。まつエクか自睫毛かどっちなのかなと思って……」「よく言われます……」自分の身体で唯一自信があるのが睫毛です。

 

 

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これは夕食のケーキ。新宿髙島屋には、関東近郊のパティスリーのケーキを週替わりだか日替わりだかで提供しているカフェがある(テイクアウトも可能)。この日は名前を聞いたことがあるお店がピュイサンスのみだったので、店名を冠するのだからスペシャリテなのだろうと『ピュイサンス』と、フルーツタルトを頼んで座席へ。

 

「こちらアッサムティーでございます」

 

ケーキの写真をバシャバシャ撮りまくっている私に男性店員が紅茶を差し出……ちょっと待てお前……こないだまで日本橋髙島屋のパフェコーナーにいただろ!?!?!? 奇跡の再会である。流石に今回は向こうも気付いていたと思うが(客に話しかけるタイプの店員は顔認知も早い傾向がある)(※私調べ)、他の店員と談話していたのとこちらもスマホと睨めっこしていたので会話は叶わず。もしまた会ったら次こそは声かけるからな(恐怖のゼロ距離客)