今年一番嬉しかったこと

単刀直入に書こう。時々自分のツイッターで個人ブログやら増田(はてな匿名ダイアリー)やらの記事を紹介することがあるが、そのうちのひとつの筆者からメッセージをいただいたことがあった。実はその記事を書いたのは、このブログのある記事を読んで感銘を受けたこと、そして私が「他の人にも自分とキャラクターとの話を書いてほしい」というようなことをつぶやいていたのをたまたま目にしたのがきっかけだった、と。びっくりした。まず紹介ツイートが「よかった(小並感)」みたいな感じだったので(小学生の頃から読書感想文が苦手だった)申し訳ないやら恥ずかしいやら、もっと上手にサジェストできていれば筆者の方ももっと喜んでくれただろうにと、自分の能力の低さを恨んだ。

筆者の方はメッセージの中で「無意識のうちに文章や内容が似通ったものになっていたらすみません、パクリかと思われるかもしれませんが~~」という旨の心配をしていた。しかし私はその方が目にしたつぶやきのとおり、オタクに自分とキャラクターのこと、自分と推しのこと、自分の中の唯一無二の王子様のことを思う存分に語ってほしいのだ。そのために私の文章が参考になるならいくらでも真似してほしい。それで私の大好きなオタクの話が聞けるなら、読めるなら、こんなブログでいいなら思う存分パクってほしい。でもその時は私に一報欲しい。何故なら私が読みたいからだ。はてブロ同士なら該当の記事をなんかこう上手いことリンク貼れば自動で相手に通知が行く。シャイガールシャイボーイにもオススメだ。それ以外のサービスの場合は他人の振りして「こんなんありますけど(すっとぼけ)」とコメントなりweb拍手なりで教えてほしい。

 

あるフォロワーが私のブログを読んで「私も(好きなキャラに)手紙書く」と思い立ち、一時プライベッターに挙げていた文章があるが、本人も言っていたとおりめちゃくちゃ私の記事に影響を受けまくっていた。5行ぐらい読んで「マジで私の書いたやつモロやんけwwww」とスマホ片手に大笑いしていたが、読み終わる頃にはドライアイからぼろぼろと大粒の涙を溢していた。文章が完全なるオリジナルであるか否かはさして問題ではない。元の文章があるが故に全体的にどこかふんわりしているがとても筆者の愛を感じ取れる文章に、ツイッターでも紹介したこの増田がいる。

 

anond.hatelabo.jp

 

あとはコメントで「何が言いたいのかわからない」と言われているがめちゃくちゃ好きな増田の記事がこちらである。

 

anond.hatelabo.jp

 

そして、俺が若葉ちゃんと一緒にモバマスという時間を駆け抜けてきたことは間違いなく俺と若葉ちゃんのストーリー。

こんな俺と若葉ちゃんのストーリーを他の若葉Pが味わえないし、俺は提供してやることもできない。
でも、このストーリーは俺が一番知っている若葉ちゃんのストーリーで、サイゲすら知らないからサイゲはこの若葉ちゃんをゲームに組み込むことはできない。 

 

かなり話がズレるが、千石清純のオタクとしての私は今とても辛い。本編で亜久津の抜けた穴を埋める形でU-17日本代表に選ばれた彼は今後結局試合をしない、あるいはページを捲って即終了の可能性の方が大きい。テニス選手としてそこに描かれている筈なのにだ。しかし色々(越前リョーマがいきなり日本代表に戻ってきた展開含め)考えた時に、そもそも私の信仰はファンから神と崇め奉られる原作者にはなかったのだと気付いた。千石清純がいなければテニスの王子様の世界にやってこなかった私の信じるものは、手を引いてくれたあらゆる世界の彼、千石清純という概念(キャラクター)だったのだ。過激原作厨*1であるが故に原作の展開や描写に背くことができない性分なので、今後常に自分の首を絞めながら彼を愛するような状況に立たされるかもしれない。ファンブックでとんでもない設定が付与されるかもしれない。それでも私と千石清純の間にあった出来事は覆らない。声優の出演作品欄を読んだ時の「千石清純……あのオレンジ頭の人かな?」から始まった出会いも、図書館で借りた漫画を何度も何度も読み返したことも、そして2年前にその時のことを思い出させてくれた瞬間も、ぜんぶぜんぶ私と千石さんだけの間に横たわる思い出だ。原作者が「彼らは本当にいるんです」と言うならば、私はその彼を信じる。言ってしまえばそうすることしかできないのだ。

 

誰かには訳の分からない、読むに値しない文章でも、別の誰かにとっては救いや道標になる文章になることだってある。若葉Pが他のPの文章を読んでやり切れなくなって書いた文章は、全然関係ないところにいる私を励ましてくれた。紹介していないだけで、他にも「好き」しかない文章がこの世にはいっぱいある。だからみんなも書いてほしい。別に励ましにならなくとも、毒にも薬にもならなくてもいい。兎に角私はオタクの話が聞きたいのだ。好きな作品やキャラクターのことを、推しとの唯一無二の関係を、いっぱい覗いて見てみたい。私はオタクが大好きだ。

なので、話を一番始めに戻すが、自分の文章が誰かの心を突き動かして、その誰かが何かを表わそうと思ってくれたことがとても嬉しかった。ちなみに去年一番嬉しかったことは、テニフェスのチケットを譲渡してくださった方がチケットと一緒に送ってくださった手紙で、これは未だに氷帝カラーのチケットホルダーの中に封筒ごと入っているのだが、そういうのは絵や小説などの二次創作をする「生み」のオタクに与えられた特権だと思っていた。しかしこうして感想をいただくことが時々あると、少しは私もテニスという自ジャンルに対して、あるいはそこにいる同じようなオタクたちに対して何かを生み出すことができているのかなあと、自惚れと照れ臭さが混ざった、何とも「オタク」らしい気持ち悪い感情を抱いてしまうのだ。実際自ジャンルに対しては何も成してはいないと解っていてもだ。

 

 

元々このブログは、ツイッターに書くには長いことや、自ジャンルとして居座っているテニス以外の話をするために開設したものだった。そういう意味では、当初のブログ解説の意味にもっとも沿っている記事は最初のガチ恋なんてするもんじゃないなのだろう。未だにこのブログへのアクセス数の7割を占めている。2年以上前の記事であるにもかかわらずだ。

ここはあくまでのツイッターの、あるいはツイッターにいる「すどう」の延長上のコンテンツとして開設したブログであり、はてなブログ側ではグループ登録をしていない*2のだが(該当しそうなグループを見つけられていないのもある)、読者欄を覗いてみると有難いことにツイッターの方を知らなさそうな読者の方もちらほら見受けられる。あまり更新頻度は高くないが、これからも誰かの暇潰しの一助になればいいなと思う。

 

 

 

来年もよろしくお願いします。何もなければ来年最初の記事は噂のホ……ちゃんに行ってきたよ感想文になると思います。

 

 

 

*1:テニスに限らず何に於いてもそうなので、最近の幼児向け絵本「人魚姫」のラストが泡にならずにハッピーエンドらしいという話を聞いた時に母(こちらも過激原作厨のためカップヌードルのCMの各種パロディに異を唱えている。ハ○ジはク○ラに劣等感を抱けるような身分ではないし、サ○エさんはお見合い結婚なのでは……?)と一緒にマジギレした

*2:一度だけ若手俳優関連のグループに登録した事があるが、その時に書いた記事をそこに並べたかっただけなので数日後に抜けた