最近触れたコンテンツ

※個人の感想です。ネタバレ有り。1話録り逃しすぎ

 


KING OF DANCE(ドラマ/2話~)

貴族誕生のような、舞台版(※貴族は劇場版)の前日譚ドラマ。ダンスをテーマに据えた作品に、じんくん(最強スポーツ男子頂上決戦にも出場したテニミュ3rd屈指のゴリラ*1の一人*2)ほんだパイセン(歴代で最もアクロバットに秀でた菊丸)はるちゃんさんたかのくんとテニミュキャスト含む2.5次元俳優の中でも抜きん出てダンスへの説得力のあるキャスティング、さらにハイローや貴族にも出演しているジョーイ(つよい)が居たのが面白くて視聴。本放送ではなく遅れてのBS放映待機組だったので、じんくんのBS1話放映後ツイートで録り逃したことを知る。舞台版が本編なのかもしれないが、ドラマ版は色々と痒い所に手が届かない作品だなと感じた。最も強く感じたのが、ただでさえ前述の俳優陣に加えてダンスが上手い訳ではないわだまさなりを起用しておきながら彼の良さを活かしきれていないことだった。取り立てて美形やイケメンだとは思わないが、適した衣装や設定を用意すれば絶対に光るのにWORLD_Mの衣装もしくはヘアスタイルが徹底的に似合っていない。一緒に居るはるちゃんさんが似合っているので尚更浮く。薄ミュの土方やマフラー?のCMを見た時はなーるほど人気な訳だ……と思ったし、サクセス荘(2期おめでとう)で皆勤賞且つ当て書きにして実質唯一の突っ込みを頑張っていたのも見たのでこれはキャスティングされたわだまさなりが気の毒。ダンスもどうしたって他の人に比べると見劣るし(これはわだくんへの批判ではなく周りが上手いだけの話)人気や舞台への集客力を見込んでの配役だろうが、せめてビジュアルに関してはもっとやりようがあっただろと思ってしまう。物語についても、男同士の複雑感情の描写は後述の卓球の方が一枚上手だったためイマイチピンと来ず。ただこの作品はドラマ版と舞台版(座席数大幅減にて上演予定)が地続きで出演者もメインどころは変わらないため、視聴者の何割かは舞台版も観に行くと思う。個人的な感想を言えば(感想なんてどれも個人的なものだが)、ほんだパイセンをかませで終わらせるの勿体なさすぎ。KIZAMIのラストバトルめっちゃカッコよかったよ……。

 


FAKE MOTION 卓球の王将(ドラマ/4話~)

貴族の近似値コンテンツにして時期的にキンダンの対抗馬だったが舞台版の延期により競合ではなくなったかと。信虎ちゃんのいたがきくんが出ることもあり元々気になっており、フォロワーからの「見て……」の一押しで視聴。いたがきくんの土方のメイン回は3話だったので、4話冒頭でいきなり負けて「か、かませやんけ~~~!」と叫んだ。ところが私がハマったのは5話の西郷と大久保の互いへのクソデカ感情だった。卓球に愛されし西郷、有り体に言えば天才の彼が同期の大久保は非常に羨ましかった。大久保は不断の努力によってなんとか副部長兼次期部長候補の座に就いており、また他の部員からの信頼や親愛も非常に厚かった。しかし部長の島津から今のお前は部長になるには弱いと言われ、挙句の果てに部内の練習試合で敗北を喫した大久保はレギュラーからも外されてしまう(確か)。大久保は西郷が羨ましかった。自分がどんなに頑張ったってギフテッド(特殊能力や必殺技)を持つ西郷には敵わない。反対に西郷は大久保が羨ましかった。勝利しか知らない西郷は同時に卓球の真の面白さも知らない孤独の中に居り、卓球に対してどこまでも貪欲で真っ直ぐな大久保を自分にとっての「光」だと思うほどだった。いいから5話を見てくれ。西郷、アンニュイな切原赤也の皮を被った不二周助だから。結局次期部長は西郷ではなく大久保になる(確か)ことからも、立海も赤也が部長にならなくて本当によかったなと再び実感した。他にも何組かクソデカ感情ペアがいること、そしてギフテッドという名の特殊能力や必殺技が登場するためテニプリとの親和性が非常に高く、テニプリが好きだったら結構楽しめると思う。話数が少ないので物語への全体的な物足りなさや掘り下げ切れていないキャラの存在はあれど、限られた枠の中でのクソデカ感情の描き方が上手い。ただ先述のキンダンと異なり、ドラマ版がかなり不穏な終わり方をしたにもかかわらず、それを解決するだろう舞台版(※来年春に延期)の登場人物がドラマから一新されるためコンテンツとしての終着点がかなり謎。急遽開催が決まったリモート朗読劇はドラマ版のスピンオフなので、ドラマの視聴者はこっちで満足して来年の舞台版に足を運ばないのでは。でもピンポンの演出がテニミュよろしくピンスポを使用するのか、ギフテッド演出も近年のテニミュよろしくスクリーン演出を多用するのかなど気になる点もあるっちゃある。また大久保役の子がユニットどころか芸能界も引退してしまったのが痛い。西郷と大久保どころか薩川の今後の展開(があるのかがそもそも謎)にどう響くのか。だからスピンオフなのか。違うか。

ツイッターでもつぶやいたけど、貴族といい河合さんはいたがきくんの役(卓球の土方はドラマ版ラストで羽交い絞めにされ目の前でマザーが襲われることが示唆、貴族の信虎は顔に凄惨な傷を付けられホストへの復帰が絶望的)を不憫な目に合わせ過ぎ。サンマルチノのニケ……

 


ヴァイオレット・エヴァーガーデン(アニメ/2話~)

ザワを観まくっていた時に何処かの劇場で特大ポスターが貼られており、戦後最悪の放火事件の追悼のために観に行こうと思っていたところに偶然アニメの再放送が始まったことを知りすかさず録画。録り溜めていたものを見て、あまりの良さに途中から録画の画質を上げた。作画の良さも然ることながら、ヴァイオレットの背後*3から見る人々の居る景色が美しい。京アニが描く小柄な女の子(例:リボン先輩、新堂愛)が好きなので例に違わずシャルロッテが好き。しかも婚約相手(CV:つんちょ)とお付きのメイド(CV:バラライカ)とのエピソードで二度どころか三度美味しい。泣いた。シャルロッテの話も5話だったな。ベネディクトは少し前ならけんぬがCV当ててたと思う。劇場公開お待ちしております。

「手紙をもらう、というのは、とても、嬉しいことなのだとわかりました」

 


蒼穹のファフナー(アニメシリーズ)

以前「ザワを観てくれたら俺も何か観に行く」したところ本当に観てくださった方のオススメ作品が、最新シリーズ(THE BEYOND)以外の全話をYoutubeにて無料公開(6月末まで)したので順次視聴中。ゼーガペインが好きなら見て間違いないかと。一部まどマギファンも。ゼーガペインの世界に関する秘密(ネタバレ*4)は物語が進んでから明かされるため主にそれが「鬱」と言われる(演出に関するネタバレ*5)が、ファフナーの世界に関する秘密(仮初の、あるいは「守るべき文化」としての平和)は1話にして明かされ、またテレビシリーズ1期の前に劇場版を観ていたため言われるほどでもないなあ~と思っていた。が、終盤に掛けて結構なペースで人が死ぬあるいはそれに近い状態になるので、ちょっとしんどかった。ロボットものと言えば確かにそうだが、敵であるフェストゥムとの戦いを通じて己の実在性や人がどう生きるかを問う物語なのでロボットものが苦手な私でも見応えがあった。各々のフェストゥムやミールが感情を得る過程も面白い。「死」の概念を間違って理解したミールの「死を回避するためには生まれなければ死ぬこともないよね~」からの「じゃあ人類から生殖能力を奪っちゃおうね~」は反出生主義の私でも流石に「そうじゃないんやで……」と思った。アニメのキャラとして好きなのは真矢だけど、人間らしさを得ていく中期のカノン(この点に関しては上記のヴァイオレットと類似性がある)と、目を覚ました後の甲洋が出てくる度に泣いてしまう。

 


DTC 湯けむり純情篇 from HiGH&LOW(映画)

映画館再開に伴い丸ピカのラインナップを見ていたところ、なんとザ湯があった。ザワを散々見た後に、そして映画館でザ湯というかザワ以外のハイロー作品を見るのは初めてで、ハートフルコメディな物語と劇場でハイローを観られる嬉しさとで終始ニコニコニヤニヤしてしまった。ソーシャルディスタンス保たれててよかった。まだ予断を許さぬ状況ということもあり客数は少なかったが、客層が私みたいなのから大学生、サラリーマン、私の母ぐらいの女性と幅広かったのが印象的だった。ザ湯は一部ミュージカル仕立てなのでミュージカルへの愛着を実感するとともに、劇場の椅子で生のミュージカルを観られるようになるのはいつかな……と思いを馳せた。それ以上に、繰り返すようだが映画館で観るハイローの良さを改めて感じた。しかしドリパスによるザワのリクエスト上映は一瞬で埋まるのにちゃんとした映画館で上映される*6ザ湯の客入りがそうでもなかったことを鑑みると、ザワでついたオタクがハイロー全体のファンになったとは限らないんだなあとなんとも言えない気持ちになった。ザ湯はアクション無しのスピンオフなので、上映されたのがザムとかだったらまた違ったかもしれない。ちなみに実はザ湯も複数回観に行った。今「ハイロー」に最も分かりやすく数字と金を落とす手段はこれだろう。こんなことになっていなければもっと通いたかったが、そもそもこんなことになっていなければ劇場でのリバイバル上映は存在しなかったのだった。

 


あとはプリロワを真面目に、ザゲを適当にやっている。実際にスマホゲーの課金厨になって感じたあれこれはまたいつか。

 

*1:本人も過去にブログでゴリラ自虐を披露したことがある

*2:後にテニミュ大運動会の綱引きを一人でひっくり返すメロン肩ヒナケンが現れる

*3:視線、ともまた違うかなと思い。演出家も“「彼女の見た世界」ではなく「世界を見た彼女」を描く。その客観的視点こそがこの作品に相応しいのではないかと”と仰っている

*4:実は人類の肉体はとうに滅んでおり、彼らはサーバーの中の仮想世界を生きるデータに過ぎなかった。それを守るためにサーバー内部から実在のロボットを動かしている

*5:主人公とヒロインが電車に乗って市外へ出ようとするが、一定の駅を過ぎると元の駅に戻ってしまうため世界の違和に気付く。これは劇場版まどマギでも同様の演出(ありとあらゆる交通手段を用いても市外に出られないほむらと杏子)がある

*6:他の開催地は知らないが、ザワ秋葉原UDXシアターは座席に収納式のテーブルがあることからおそらく講演会などにも使用される「会場」であり、シアターを名乗っているが「劇場」とは呼ぶには微妙なライン