それもきっとしあわせ

スタートラインを引いたあの時
ゴールは想像しなかった
どこにあるんだ 最後の目標
それを探すための試練と

 

 

 

過去にある若手俳優を推していた友人が、当時の推しに嫌気が刺しながらも嫌いになりきれず完全に吹っ切れるまで自分は2年かかったと教えてくれた。多分私もそれぐらいかかるんだろう。苦しみ始めた去年の11月からなのか、今年の8月からなのかは分からないけどあと2年、苦しみを知る私は私の中の千石さんと一緒に苦しむ決意を固めた。

 

テニスの王子様のオタクをやめたい。初めてそう思ったのはいつだったろうか。その思いが明確になり、簡単に売れる同人誌から一先ず売りに出すという実際の手段に出たのはこの夏の珍事がきっかけだった。信頼できる友人らの証言から今回の件「も」黒だと判断した私は、このジャンルにお金を落とすのが嫌だと猛烈に感じてしまった。だから千石指輪が出た時も知らない居酒屋で、友人の前で「買いたくない」と大泣きしたのだった。あるフォロワーは自分の好きなキャラクターの指輪に納得できず、自分と彼だけの指輪をオーダーした。でも私はそれじゃダメだった。千石さんがこの世の女の子ぜんぶを肯定してくれた分だけ千石さんを肯定したい私は、この世の女の子ぜんぶが等しく手にすることのできる大量生産の指輪じゃなきゃ意味がなかった。でも買いたくない。贔屓?大いに結構。そうじゃなくて私は抽選謳って購買煽った癖に記載どおりの抽選をしないジャンルにもうこれ以上金を落としたくない。友人は「買わなきゃ絶対後悔するから買って要らなきゃメ◯カリで売れ、定価で売れるから」と実体験を元にしたアドバイスをくれた。1つだけ予約した。本当は2つ買う予定だった。

 

先にテニスを去った友人もそのフォロワーも、作品そのものが嫌いになった訳じゃないんだよねと話したという。だからつらいのだと。友人は他のジャンルと電流が走るような出会いを果たし楽しくやっている。私もそういう出会いが欲しいなと言ったところ、「すどの場合はそれがキヨスミだったんじゃないの」と、それも複数人から言われてしまったので八方塞がりだ。でも確かにその通りかもしれない。こんな思いをしている癖に、私は私の中の千石さんとやりたいことがまだまだある。オーダーしたいバースデーケーキがある。買いたいモチーフコスメがある。作りたいグッズがある。行きたいところがある。今日だって帰りにアホみたいなアイス*1を買ってしまった。ジャンルにお金を落とさなくたって、好きなキャラクター「のために」できることはたくさんある。

 

ただ諦めないこと
ただ裏切らないこと
それを守れば万事オーライ
友情を育もう

 

全氷ライビュでアンコールソングを聞きながら、私はテニスの王子様を諦めても千石清純を諦められないと思ってしまった。千石さんを好きな自分を裏切れないと思ってしまった。だから私はもう少しだけ、千石さんと一緒に苦しむことにした。余命2年前後。ラブレターを書いてから今日までと同じぐらいの日数か、それ未満。もしかしたらもっと長引くかもしれない。何処にあるか分からないゴールテープ目指して、いろんなこと、しようね。

 

 

 

 

 

タイトル:キリンジ

*1:モンブラン(亜久津)とピーチメルバ(桃城)とくますみ先輩♡ 千石さんに所縁のあるキャラクターに因んだアイスですダブルアイス31%オフ