観た舞台201803 / デビミュFermata・GEM CLUB Ⅱ

感想文の練習と、せっかく色々観たので記念に。ネタバレなし

 

 

 

◆ Dance with Devils ~ Fermata

 

テニミュで知ったやまざきさんのために観劇。予てから「この人滝以外だとどんな演技するんだろう」と気になってはいたのですが2.5次元舞台では彼を観たいと思えず、しかし非2.5のミクロワールド~のチケットを確保できなかった後も2.5への出演が続き、痺れを切らすようにしてデビミュのチケットを取りました。追いチケの可能性を見込んで2日目のチケットを確保した私有能! チケットを申し込んだ時には本公演後の日替わりミニコンサートのスケジュールが発表されていなかったので、一度公演を観た後にやましょごのミニコンも観たいと速攻で該当公演のチケットを探しました。という訳で2公演(エンディングはEleganteのみ)観ています。

 

原作はアニメを放映当時に1周した程度のうろ覚えな知識のみですが「ミュージカルアニメ」と銘打っていたこともありキャッチーな(トンチキとも言う)曲や演出も多く、実際にアニメで使用した曲を舞台でも使っているのでそういう意味では初観劇でも取っつきやすかったです。突然始まる怪しげなオープニングや生徒会メンバーによる第三図書館の歌、チェスを嗜んでいそうな顔で「チェックメイト」と言いながら将棋を差すレム様も、メィジ・ザ・グレートとか単純すぎる英詩を歌うメィジくんも、こんなんアニメであったあった!とアイアが自宅だったら絶対声上げて笑ってた。メィジくんがスポーツカー飛ばす隣でリツカちゃんが怪訝そうな顔してたら完璧だったけど亜久津がドリライで火柱上げながらバイク飛ばす*1ぐらい無茶な話ですね。ただ、前知識ゼロで観たオタクの中には目まぐるしく転換する場面に置いてきぼりにされた方もいるのでは……?と心配になる脚本だったのと、私自身も初見時は随分と話のスピードが早くてとっ散らかってるなあと若干混乱しました。2回目は流れが分かっていたのと、目的が完全にやまざきさんの歌にあったのでシンプルに楽しめました。デビミュもドリライみたいなガラコンサートやろう!? やましょごもキミはエストレージャ歌いたいって言ってくれてるしやましょごのウリエとたなかりょせのジェキ様のショーが観られるなら絶対行きます。

 

2.5次元舞台は原作厨や原作を知っているオタクを満足させられなければ、たとえ舞台としては面白かったとしても「2.5次元舞台」を名乗るコンテンツとしては駄作だと思っているのですが、デビミュは是非原作を知るオタクに観て評価してほしいと思える2.5次元舞台でした。役者やキャラクターの再現度ばかりが注目・言及されがちな2.5の中で、デビミュはそれ以上に世界観の方がより作り込まれている方の舞台だなあと。開演前に幕も下ろさず佇んでいる舞台装置とBGMだけでも、既にステージの上にダンデビの世界が広がっている。セットの中心の丸い窪みだけにピンスポを当てることによってそこが発光しているように見せているのですが、開演10分前ぐらいまでずっとステージの方が光ってるのかと思ってました。キャラクターは正直「アニメで見たあのキャラがいる!」というデジャヴュを感じさせてくれた方はいなかったのですが*2、舞台版の彼らもまた魅力的なキャラクターたちでした。

 

アニメを1周した筈なのにジェキ様の記憶が一切無いので、私の中のジェキ様は脚が長くて顔も良いたなかくん*3のジェキ様のみです。プレミアムフライデーだしサタデーナイトもしちゃう、マイク持ちながら「隣でパ○ュームってのがライブやってるらしいわよ、私たちも負けないぐらい盛り上がりましょう♡」みたいに客席を煽るジェキ様。入場特典のブロマイドもジェキ様だったのでノーチェンジで帰宅しました。物販の方もウリエと合わせてお買い上げ。乾の写真も買ったことがないのにまさか他舞台で(元)乾の写真を買うことになるとは思わなんだ。

他はシキってあんなに気持ち悪かったっけ!? これは褒め言葉です。やすかわくんも2nd丸井ぶりでしたがブン太の片鱗すら感じさせない気持ち悪さ。顔もご本人はとても可愛い顔してるのになんか気持ち悪くてどうしたものか。シキの気持ち悪さについては原作のオタクに「あれで大丈夫なんですか?」と訊いてみたいです。彼のソロ曲の演出(映像の黒い羽根が舞う中で歌うシキ)が一番好みでした。カズラのふくしまくんは一人だけ作画枚数違うんじゃないかってぐらい動きが多い。2nd小春の時からかなり動いてたけど本当によく動くので見ていて小気味よかったです。マリウスのきたがわは我らが3rd山吹の南部長なのでめちゃくちゃ観てきたしサインボールも持ってる*4ぐらいなのですがあまりにも南部長と違いすぎて、他の役を演じるところも観てみたいと一番に思わされたのは後述のやましょごではなく彼の方です。気付けばとーすてあん星と立て続けに人気作品に出まくって、3rd山吹の出世頭になってたね……。当時はそうなるなんて微塵も思ってませんでした。地味’Sだし。そう考えると地味’Sといい今回のマリウスの異物感といい、役に合わせて存在感を変えられるきたがわって実はかなり凄いのでは。

 

しかし私がデビミュのチケットを買い足したのはやましょごのためでした。彼が歌う誘惑♡amorを観て(聴いて)からずっと出番が待ち遠しくて、次はいつやましょごが歌うのかと始終そわそわしている自分に気付いてしまった。それから1週間後、そこにはアイアでピンクのキンブレを振るすどうの姿が! テニスの友人らにも「なんでやましょご!ゲラゲラ!」されたけど私もびっくりだよ。前の推し*5は結構な割合でいわゆる「テニミュマジック」による感情が大きかったと自己分析しているのですがやましょごは知ったきっかけこそテニミュであれど、彼の滝に対する思い入れは特にないので(このインタビューは最高だったし私に滝萩之介の話をさせるとそれはそれで長くなりますが)こんな風に特定の若手俳優に強く惹かれたのは多分初めてになります。次のお仕事も「ミュージカル」と書かれていたのでよく知らないけどチケット取りました。薄桜鬼。仕事早退しなきゃ。今後のお仕事も歌うやつだといいなあ。ちなみにウリエとしての感想はこのツイートに集約されています。

 

アニメならメィジくん、舞台ならジェキ様、役者ならきたがわ、でも推すことになるとしたらやましょごなんでしょうか。歌もないとうくんとか、もっと上手な人もいるのにね。なんでだろうね。過去の推したちにも書かなかったし、テニスのバレンタインの時も基本的にメッセージカードで済ませるし、千石清純やもりたのキヨスミ級に思い入れが無きゃ筆を握らない私に手紙を書かせたやましょご。レターセットとシールを買ってデコレーションするなどしてしまった。バイベのチケットも取っちゃったけどプレゼントとか渡さないオタクだから行きたくねー! 恐怖の四文字「手渡し可」! 兎に角私はやましょごが舞台の上で時に優雅に時に激しくあるいはもっと違う表現で歌うところを、今後も観ていきたいと思いました。ほんと何あげればいいの……くぼゆ推してた頃から何も進歩してない……

 

 

 

◆  GEM CLUB Ⅱ(プレビュー公演)
 

譲渡していただけることになったデビミュのチケットを受け取るためだけに外出した帰りの電車ではてブロの若俳関連グループを見ていたのですが

goodbye-talkie.hatenadiary.jp

ダイマ記事を見つけてしまいました。声優転向宣言をしてしまったふるたくんがもう一度舞台で観られるとオタクが歓喜していたので覚えてた。プレビュー公演今日までなんだ、今からなら一度帰宅してからでも行けるなと思い ついクセで ツイッターを開き 検索ワードを入力し 譲渡チケットを探すなどしたところ なんと37秒前に破格の値段で譲渡ツイートを掲載している方がいらしたのでこれは観に行けという天啓だと思い脊髄反射でリプライを送ってしまい 数時間後そこにはシアター1010で双眼鏡を構えるすどうの姿が!

 

GEM CLUB、推しがいたら出てほしい舞台ナンバーワンです。演技もするけどそれ以上に歌って踊って動いて! 役者が存分に自分のスキルを発揮できる舞台で、テニミュぶりに観た方が多かったのですが観ない間にこんなに色々できるようになって……と感慨深くなりました(祖母並の感想)。私も推しができたら推しの成長を感じたい。ハロプロのにわか茶の間をやっていると言ったらピンと来る方もいるでしょうか、ガキさんの存在も然ることながら歌える子・踊れる子が大好きなので歌える役者か踊れる役者しかいないGEM CLUBは最高でした。ビジュメンよりもスキルメン推し! 中でもほんだパイセンを推すのは楽しいんだろうなあと思いました。アクロバットが出来るほどの秀でた身体能力、出演する舞台もショー系から2.5まで色んなタイプをこなして経験を積んでいく。あれだけ踊って動いてしてくれて、しかもそれが推しの好きなことでもある。舞台の上で生き生きする推しの姿を観られるのって幸せなんだろうなあと、ほんだパイセンと見知らぬ彼のオタクたちのことを思い浮かべました。余談ですが私がテニミュで既に買った写真をうっかりもう一度買うというミスをやらかしたのは短くないテニモン人生の中で彼だけです。「その日よかったキャストの写真を買う」のを二回やってしまった。それぐらい彼の菊丸は凄かった。彼の友人のあおきじんがDL2017千秋楽で披露したド突かれた勢いでよろけてからのブレイクダンスもそうだけど、ブレイクダンスという自分の特技で笑いを取るのずるいよな。昭和チックなお兄ちゃんのやつです。

 

キービジュアルぐらいしか前知識がなかったためもっとショーに寄った舞台なのかと思いきや、パロディもあったりと割とひょうきんな舞台でした。気軽に楽しめる感じ。でもクオリティは高い。アドリブコーナーで「思い出の北千住」をテーマに全員で即興で歌をつくれと言われてマジ焦りのほんだパイセンと、それ以上に困惑して空いた口が塞がらないまつだがく、さらに順番を取るのに出遅れて大トリを担ってしまい自分の前にいるたわだくんにしがみ付きながら「最後はやだ……!」と震えるまつだがく(デカい)が一番面白かったです。でもたわだくんの助け船(?)でしっかり笑いも取れてよかったね。「そんなの大丈夫……?(不安)(困惑)(戸惑い)(助けてほしい)」からの「そんなの大丈夫……!!(確信)」。まつだくんは鎧武ぶりに見たけど相変わらずガチ恋力が高かった。

 

テニミュ(というかテニス)のオタクなので今回のGEM CLUBはテニミュ出身者の割合が高くそれだけでも楽しめましたが、一番観た青学である8代目かられおふるシンメ(勝手に命名)が観られたのが一番よかったポイントです。ほんだパイセンもふるたくんもそれぞれもっと仲の良い同業者がいる中でのあの二人のツッコミとボケみたいな距離感が好きで、舞台上ではあくまでも役として存在しているからそういう雰囲気が出ていた訳じゃないけど、あの二人が一緒に舞台の上に立つところを観られただけで私は満足でした。

 

この舞台は誰よりもふるたのオタクの感想が聞きたいです。彼が声優に転向する、事務所も辞める(移籍する)と発表した時に、もう舞台の上に立つ彼を観られないのかとフォロワーも含め悲しみに暮れるオタクの言葉をいくつも目にしました。もしかしたらもう彼を追うことを諦めたオタクもいるかもしれないけど、舞台に帰ってきてくれたから自分もと帰ってきたオタクや、声優業の方もしっかり網羅しているオタクが、彼の久々の舞台出演に何を思ったのか。8代目卒業TSCPPの時にふるたに熱心に何かを伝えていたオタク*6は、今もまだふるたのオタクなんでしょうか。

 

 

 

さて来月の観劇予定は

・おちゃロク(チムパ立海とはしご)

メサイアweb拍手でメッセージと一緒にダイマしてくれたので取った)

・薄桜鬼(やましょご)

・おまけ:Continues ~with Wings~(母の付き添いではにゅう選手見てきます)

の三本+おまけでお届けします。いくらテニスの諸々で血迷っていた時期とはいえこんなに沢山舞台観ることはもう無いぞ。でもメタルマクベス絶対行く*7の気持ちなので今後どう転ぶかは分からない。来月の引き落としがスケヲタの母の代行もある関係で歴代最高額になる予定です。

 

 

 

*1:いつかのリリイベで亜久津役のかわかみくんがドリライでやりたいこととして話したやつ

*2:その点では1しか観ていませんがプリステのキャラクター再現度はものすごかったです。ツイッターではかねがえくんの鴨田弟を目にした瞬間のことをつぶやいてばかりですが、あそこには陸もいたしヒース先輩もいた。プリステも原作厨に観てほしい舞台のひとつです

*3:どうでもいい話なんだけど2公演目を観る前に会った友人が「たなかって聞くとこれ(8代目乾のデータデータデータの右おっぱいを支える謎の振付)しか出てこない」って言われて二人でスカイツリーキルフェボンでそのポーズした

*4:山吹縦断福岡。初の遠征(それも本公演じゃなくて無料イベント)にして交通費の元を取るラッキーガールです

*5:くぼたゆうき氏、9年前?とかの話です

*6:この時の光景が私にとっては尊い瞬間に見えて、それをつぶやいたところ少しばかりRTされた結果ご本人の目に止まり返信不要でDMをいただくということがありました。ちゃんと芯があるということは分かっても普段は軽口を叩いてばかりのふるたが、熱心に話すオタクの目をしっかり見ながら話を聞いた後に何かを返す姿は、使い古された表現になってしまいますが尊いものでした。しかも最後に「俺に顔似てんね!」って伝えてたしそこだけ数人後ろの私にまで聞こえてきたあたりがいつものふるた節も効いてて最高だった

*7:役者ではなく舞台そのものが目当て。跡部のMADで知ってからずっと観たかったの! 10年オタクやってりゃあの日観られなかった舞台が観られるかもしれないの凄くない!? 10年……