ラブレターですらない1.5通目の何か

 

※新テニ最新話のネタバレを含みます

※何も考えずに書いたため文章にいつも以上の乱れが見られます

 

 

  

はてなブログさんはご丁寧に1年前に書いた記事を読み返してみませんか?と通知してくれるんですよ

 

sdppp.hateblo.jp

 

 

 

長い

 

誰だこんな長くて読みづらい文章上げたの……私だ……でも久々に読み返してよかったです。過去の自分と解釈違い起こして心に刃(ⓒ忍足侑士)しそうになることもありますが、過去の自分の解釈が鎮痛剤になってくれることもあるんですね。

 

 


新テニ最新話、ご覧になりましたか? 私は新テニが連載されてから初めて「新テニスの王子様」の物語のためにジャンプSQを買いました。今までSQを買ったのは新テニ第1話の時に2冊、跡部生誕記念特別号の時に2冊(うち1冊は未開封開封した1冊の応募券でなんと限定クリアファイルを当てました)、テニミュのキャストを取り上げる特集が千石役のもりたくんと菊丸役のほんだくんだった時に1冊買っただけなので、本当に新テニの物語をいち早く読みたい!と思って買ったのはこれが初めてです。その他だとXXxX部のためにWJ買ったぐらいかな。やってるな…NISA(大好き)

 

どうして買ったのか、それは亜久津の試合を観る(読む)ためです。いやあほんとに最高のタイミングでした。2015年の末にもりたのキヨスミに出会って転がるように山吹を好きになって、テニミュにもたくさん通って、色んなコラボがあって、テニミュの彼らは舞台を去ってしまったけど、最後の〆が原作で山吹が誇る最強選手亜久津仁の試合。本当に流れが綺麗すぎる。すーちゃん、これから楽しいことがいっぱい待ってるよ、って千石さんが手を引いてくれた先には本当に楽しいことがいっぱいだった。山吹の新参オタクどころかテニスのオタクとしても最高のタイミングで山吹を好きになれたなあと、千石さんへの感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

 

ところでその千石清純。作中で亜久津仁と一緒に帰国しましたね。山吹全員で帰国している可能性も充分考えられますが、飛行機の窓から姿が確認できるのは亜久津とその隣に座っている千石さんです。あーっこれ亜久津の物語と一緒に千石清純の物語も完結した!完結したぞ!もう新テニに出てこないやつだ!ぎぇーっ!と喚きそうになりましたが、「(新)テニスの王子様の登場人物」の千石清純の物語としては、テニスに、あるいは王子様に「選ばれなかった」側の人間の物語としては、あれが最良の幕引きだったのかなと思います。亜久津戦そのものも最高だったしこれはもう新テニ完結した(※私は何かと新テニを完結させたがる(そしてすぐに再開する)癖があるのであまり気にしないでほしい*1

 

帰国する千石清純を見た時、まず最初に「お前何ちゃっかり亜久津の隣座ってるんだよっていうかなんでお前まで帰国してるんだよ」って爆笑しそうになったんです(けど通勤電車の座席で読んでたので堪えました)が、その後すぐに、もしかしたらこの人そう長くはテニス続けないのかもな、と思ってしまったんですね。だって世界大会はまだ続いてるのに亜久津と一緒に帰国するって、ジュニア選抜で一緒だった手塚くんや跡部くん*2もまだ世界の舞台にいるのに(今の手塚は別の国の選手ですが)彼らの活躍を見ずに帰国するって、そういうことじゃないですか。亜久津のいないテニスは彼にとって観る価値はなくはないにしても低いってことじゃないですか。つまり今の彼にとっての「テニス」って亜久津仁なんですよね。最初っからそうだったなんてことは絶対にないですが、亜久津の強い輝きに中(あ)てられたとでも言えばいいんでしょうか。それにね

 

 

これも単純な描きミスではない可能性が強くなってきたんですよ。単行本最新刊で仁王に変身していた跡部が握っているラケットが、変身を解いた後も自分のプレミアツアーではなく仁王のモアパワーなのでちゃんと描き分けられている。海外の選手にもそれぞれ固有のラケットが割り振られている。となると千石さんはこの場面にあるとおり、自分のラケバに亜久津のi.S18をしまい込んでいた説が色濃くなってくる訳です。ヤンデレの気配すら感じられますね。新テニで亜久津の解説ばかりしている千石さんに対してツイッター「彼氏ヅラしてる」という感想を見かけて大爆笑しましたがごもっともだと思います。でも亜久津仁という恐ろしいまでに強い男を「テニス選手(プレイヤー)」になる道へ連れ戻したのは、他でもない千石清純なんですよね。亜久津にとって心情的なところで作用したのは越前リョーマとの試合、そして旧知の仲の河村の文字通りの死闘の二点でしょうが、月の綺麗な夜に千石清純と遭遇するという物理的な「ラッキー」がなかったら一人で勝手に悔やんで終わってた可能性もあります。恐らくその時にテニスの話もしたことでしょう。二人しか知らない時間を過ごしたことでしょう。亜久津(のテニス)に自ら関わろうとしたのは千石さんぐらいですから*3、そりゃあ千石さんとしては彼氏ヅラのひとつもしたくなるわな。

 

「亜久津のテニス」に対して抱えている尋常でない思い入れ、それは綺麗なだけじゃなくて羨望や嫉妬、加えてなんとなく世界の舞台に立つ亜久津に自己投影、自分の出来なかった夢のようなものを勝手に押し付けているんじゃないかとすら思える千石清純。亜久津という強い男が「テニス選手」になったことに満足して、あるいは亜久津のテニスを見届けたことに満足して自分自身もテニスから身を引いたりしちゃうのかな……と勝手に寂しくなってたんですが、一年前の自分の長文を読んだら千石さんも山吹に入ってテニスをより一層好きになったんだし負けることの悔しさも知った訳だし、亜久津への賭けで「山吹中テニス部に戻ってきてもらう」という選択肢を提示したこともあるぐらいテニスに対して本気で取り組んでる人だし(もっともあれは亜久津に発破をかける意味合いの方が大きくて千石さんも100%本気で口にした訳ではないと思いますが)、このまま辞めちゃうなんてカッコ悪いよね!ってなって適度に続けてくれそうだなあと持ち直したのでなんとか生きてます。生きてますがやっぱりどうなんでしょう。10年以上前の同人誌に山吹の千石・亜久津・南・東方の成人後を描いたものがあるんですが*4、その中で千石さんは高校の時に別のやりたいことを見つけてテニスを辞めるんです。有り得るなあと思いました。テニス、辞めちゃうのかなあ。もし私が、壇くんがそうしたみたいに「辞めないでください」って言ったら千石さんは何と声をかけてくれるのでしょうか。優しく笑って跡部の方を指差すのでしょうか。つらい。

 

亜久津仁(と千石清純)(と山吹中テニス部)の「物語」は、これで一先ずおしまい。あとは枠の向こう、存在しないページの中で彼らの日常は続いていくんだと思います。千石さんの物語は終わってしまったんだなあ。でもテニスの王子様に「選ばれなかった」側の人間の物語としてはとっても綺麗な(それは美しいという意味ではなく)、しっかりした終わり方だったと思います。終わった終わった言ってるけどどの道私はテニスの王子様のオタクなのでこれからも読み続けますし何より跡部景吾の活躍が不完全燃焼すぎる。新テニ完結してない(そうだよ)

 

 

 

私の手を取ってくれた千石清純はテニミュの舞台から去り、原作の漫画からも去り、私を置いて「永遠」の世界へ旅立ってしまいました。若手俳優のオタクの何人かが「手紙に「ずっと応援してます」とか永遠を謳う言葉を書けない」と自分のブログに書いているのを読んだことがあります。自分も相手も生きている限り変化するんだから、ずっと好きなんて保証はない、と。しかし千石清純が変化することはきっともうないのです。最初の方にも書いたとおり、亜久津と一緒に日本へ帰国した千石清純の物語は、今後先生の手で描かれることはきっともうない。更新されることのない千石清純。だから嫌いになりようもない。あとは何度も漫画を読み返して、繰り返し映像を見て、買うだけ買って手を出していないゲームをプレイして、色んなことを考えて、色んな思い出を掻き集めて、私の中で熟成されていく千石清純のことをどんどん好きになるしかない。私は永遠に千石清純を好きでいられる。

 

そんなのは最早「千石清純」じゃないって思う方もいるかもしれません。でも公式メディアのひとつとして受け入れている人が多いカゴプリの千石さんだって、誰かが捏ね繰りかえした千石清純の一部です。もりたのキヨスミだって、ミュージカルなんてたとえ世間が受け入れたとしても私は観ない!というテニスのオタクにとっては存在しないも同然です。殆どのオタクが公式メディアとして捉えながらもみんなが知ってる訳じゃないアニメやゲームの彼もいるように、これらを「千石清純」ないしその一部とするならば、誰の目にも触れない私の中の千石清純が存在したって不思議じゃありません。私に限らず、テニスの王子様を読んだ人の数だけ、テニスの王子様という作品群に触れた人の数だけ「千石清純」が存在したっておかしくありません。昨年1月の豊洲で『悲しいね…キミが近すぎて』を初めて聴いた時からずっと思っている「千石清純は概念」という考えは、こういうことでもあったんだなあと今自分でこれを書きながら思いました。世界に遍く存在する千石清純。色んな世界の自分を贔屓もせず否定もせず、漫画の中からただ微笑んでこちらを見つめているんでしょうか。

 

www.kasi-time.com

 

 

 

余談ですが、この記事を書くきっかけのラブレター1通目を投稿した日時が2016/9/24なのは、私をもう一度千石清純と引き合わせてくれたもりたのキヨスミが舞台上に存在する間に記事を投稿したかったから――だったんだけど普通に戻って来たね!亜久津先輩連れて!

 

sdppp.hateblo.jp

 

こんな記事まで書いたのにね!(これもはてブさんがラブレターと一緒に「だいたい一年前に書いたやつだよ」ってご丁寧に教えてくれた) 3rd氷帝大千秋楽の後の最初の通勤電車は本当に清々(すがすが)しい気分でした。ちなみにこの記事に書いてある「とってもいい席」は最前列でした。その次のDL2016のリリイベも3列目でした。その後の氷帝リリイベは後ろから3列目でした。

 

DL2017の円盤はまだ開封すらできていません。見たらいよいよ全部終わっちゃう気がして。でも特典のフォトカードの方は早速開封して交換でキヨスミ先輩を入手しました。あともう1枚交換する予定なので、1枚はキヨスミセット*5に入れておこうね。もうパンパンのキヨスミセットのビニールポーチ、中身が増えることもないんだろうなあ。

 

 

 

 

 

何も考えずに書いたら着地点を失ってしまいました。とにかくぜんぶの千石清純が大好きだよ!ということで。千石清純の好みのタイプがこの世の女の子ぜんぶ!なら私はこの世の千石清純ぜんぶ!が大好きだよ。千石さんとテニス(概念)がハッピーエンドで結ばれますようにって書いて締めようとしたけど、「選ばれなかった」側の人間である千石清純がテニスと「結ばれる」なんてことはきっとないんだと思います。せめて千石さんとテニスの行く末が、トゥルーエンドと呼ぶに相応しい、きれいなものでありますように。

 

千石さん、またいつか。

 

 

 

 

 

*1:手塚が大和(旧)部長の手解きを受けて天衣無縫に達したところで一度完結したし幸村くんが「テニスが出来る喜び」という答えに自力で到達したところでも完結したしそして今回の亜久津戦でさらに完結した。どの話ももうここで終わってもいいよってぐらい最高だった。新テニスの王子様最高すぎてすぐに完結してしまう(してません)

*2:3rd氷帝公演大千秋楽の前アナでもりたのキヨスミも触れていましたね。ちゃんと考えてくれてたんだなあって一年前のライビュ会場で泣いた

*3:亜久津に自ら関わろうとした人物に壇くんもいますが彼は亜久津のテニスじゃなくて亜久津そのものへの憧れが圧倒的だったと思うけど、そこに「アンタの目指す場所は俺じゃない……アイツでしょ」って亜久津のテニスを指し示してあげられるリョーマくんマジ王子様

*4:その作者である松○○○先生や現在商業誌で活躍されているさ○○○○こ先生も寄稿しているゴクアク合同誌が10/8のスパークで発売されます!これはやばい!買いに行くっきゃない!回し者のような発言ですが私はこの同人誌に一切関与していないただの買い専です

*5:3rd山吹公演のビニールポーチにもりたのキヨスミの写真通常販売分全種とおみくじとかの来場者特典とコナミのカードとチムライの名札と初めてもりたのキヨスミを観た日のチケットとと友達がプロントの箸袋にちゃちゃっと描いてくれたキヨスミ(友人「まだ持ってるの!?捨てて!?」)とあとなんか色々入ってる