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しがないオタクがつらつらと

つぶやくにはながいこと

貢ぎケーション

オタク

同人誌『悪友』(@aku__you)の「若手俳優に浪費するオタク」を読んで、なるほど貢ぎは恐ろしい世界だなあと思ったのでちょっと文章を書きます。ちなみに私が若手俳優にプレゼントを贈ったのはテニミュにハマってそういう界隈を知って以降の十何年のうちに2回のみ、うち1回はバースデーイベントに参加するのに手ぶらはよくないよなあ……という完全に後ろ向きな理由だったので、若手俳優界隈については「他人事ではないが余所の沼」という感じです。

 

 

 

テニミュも観るタイプのテニスのオタクである私にとって、そこへ出演してくれる若手俳優の皆さんの存在は異国の地の話とは言い切れません。ツイッターでフォローこそしていないものの、リストを作ってチェックしている方も10名ほどいます。上記の同人誌で「若手俳優に浪費する(していた)オタク」の方が自分で「浪費」と表現したのは、そんな若手俳優(特定の推し)へひたすらプレゼントを贈っていた時代のことでした。ちょっとした好奇心で贈った物が翌週SNSにアップされた画像でばっちり着用してもらっており、それ以降も自分が贈った物が使われるのが嬉しくて楽しくてどんどんヒートアップして額も跳ね上がっていった(がある日謎の達成感に見舞われ彼の仕事に対してお金を払うことが一番の貢献なのではと気が付きぱったりやめた)というお話でした。私もいわゆる推しにプレゼントを贈ったことがありますが、推しのことを考えながら物を選んで贈っている以上使ってもらえればラッキーだとは思いました。しかしプレゼントなんて溢れ返るほどに貰うでしょうし、要らなかったら売ってくれとかご友人やご家族に横流ししてくれても全然構わないと思ったしそれを手紙に書いた気もする*1私にとっては何処か遠い世界の話でもあります。

 

若手俳優にプレゼントをするタイプのフォロワーが片手に収まるぐらいにはいるので、現在のミュキャスの方でファンからのプレゼントを使う方がどなたであるかも少しだけなら知っています。プレゼントは服やアクセサリーという贈る側のセンスが問われる物がメジャーなんでしょうか、兎に角そういう物を贈って使ってもらえる、選んでもらえるのはとても凄いことだと思います。こちらが何者かであるかは知られてこそいないものの、それを選んだ自分のセンスが相手に認められたということですから。つまりそこには相互のコミュニケーションが存在する。若手俳優とそのファンは、推しの仕事をこちらが享受しに行く、お金を払って見たり読んだりする、というこちらからの一方的な働きかけなくして関係は成り立ちません*2。プレゼントを贈るのだってこちらからの一方的な働きかけ、考えようによってはただの押し付けでしかありません。しかしその一方的なコミュニケーションが相互になるのが、推しにプレゼントを使ってもらえた瞬間です。単純に気に入ったから使っただけかもしれないし、もしかしたら「ファンからのプレゼントだからあえて使っている」のかもしれません。それでも相手の意思が存在するのは確かです。好意で贈った物が使ってもらえた瞬間。そういうつもりで贈った訳でなくとも報われたなあと思うでしょうし、増してや服飾品なら推しが自分の贈ったものを身に付けているという高揚感もあることでしょう。アクセサリーならまだしも洋服のプレゼントなんて人によっては友人に贈ることもあまりないでしょうし、これはハマる人はハマってしまうなあと、回を重ねる毎に額を跳ね上げてしまう人がいるのも無理ないなあと、意外と近くに横たわっている世界はとんでもなく恐ろしいものだったのだと気付かされた同人誌でした。

 

フォロワーに「推しの服が少ないことを心配して普段着にしてくれればと思ってそう高くもない服を贈ったら推しがそれ着てフィギュア化された」というとんでも体験をした人がいるので、そういう意味でも面白い界隈だよなあと思いました。私は自分のセンスがオタクのそれであることは理解しているし他人に貢ぐぐらいなら自分に投資したいので、今後も誰かにプレゼントをすることはないだろうなあと思いながらも口座番号を教えてほしい子が一人いるにはいます。あのね、それが一番ヤバいやつだよ。

 

 

 

*1:上記のバーイベの推しは10歳年上だったので高校生(当時)が贈る物よりも良い物沢山貰ってるに決まってるだろというのは分かりきってた

*2:接触系イベントのことは詳しくないので今回は除外します