私が思うテニモンの定義

askに届いた質問にノリノリで答えていたところ余裕で字数制限に引っ掛かったので自分語りを含めた全文版をこちらに掲載します。

 

【質問】すどうさんはどういった定義でテニモンという言葉を使ってるんですか?

 

初めて届いた質問がこれだったのでかなり嬉しいです。ありがとうございます。

「テニモン」という言葉は元々テニミュ携帯サイトのテニミュ・モバイル(テニモ)が始動した頃に、当時の跡部役の久保田さんが「テニモン(テニモ会員)の皆さん」という使い方をしたのが始まりなんですが、それが現在の「テニミュのファン」という広義の意味で使われるようになるまでは割とあっという間だったと思います。ネットスラングとかもそうですよね。壁ドンという単語も本来は少女漫画のワンシーンあるあるではなく、隣室の住民が五月蝿い時に壁を殴って抗議するとかの本当に壁をドンと殴るという意味でしたし。このテニモンという言葉、当時友達と「テニモンの「モン」ってこれ実はモンスターの「モン」なんじゃね?くぼた上手いこと言うな~www」と笑いながら私たちは自ら進んで使っていきました。そういうテニモンも多かったんじゃないでしょうか。最近流行りの「沼」という単語といいオタクは自己卑下が大好きですからね。

 

閑話休題。私が思う「テニモン」の定義ですが、端的に表せば「テニミュのファン」であり、もう少し深く突っ込めば「テニミュそのもののファン」のことだと思ってこの単語を使ってます。テニスの王子様が好きでテニミュを観に行っているからと言ってもテニモンではない人だっているし、テニミュを観に行って円盤やグッズも買ってテニミュが大好きだけど原作やアニメの方はてんで知らないというテニモンオンリーの人だってきっと何処かにいらっしゃいます(後者は漫画アニメコンテンツよりも若手俳優2.5次元舞台が好きな方が多いのかな?このタイプのテニモンにあまり会ったことがないのでよく分からないです)。

実際に私が「テニモン」だった頃とテニモンじゃなかった頃、そして今テニモンに戻った時の話をしてみようと思いますがここはすっ飛ばしても大丈夫です。自分でこの記事を読み返した時にすっ飛ばしてみましたが普通に話通じたので本当に要らない自分語りです。

 


~飛ばして大丈夫エリア始~

私がテニミュに出会ったのは1stシーズンの関東氷帝戦夏、その前の5月頃に「テニミュっていうのがあって次が氷帝らしいからちょっと行ってみたいなあ」とブログに漏らしたのを、当時やり取りしていた3つ上の夢小説サイトの管理人のお姉さんが「よかったら一緒に観に行きませんか」と誘ってくれたのがきっかけでした。この頃の私の私生活の話はまたいつかしたいと思うのですが(するのかよ)、日々の生活に輝きや潤いがなかった私がテニミュにハマるのは至極当然のことでした。毎日公式HPに足を運び、座談会などのコンテンツが更新されるのを待ち、キャストのブログも全部学校別にブクマして寝る前に30分ぐらいかけてキャストのブログを回ってました。友人やオフ会で知り合った人たちにメルマガに登録してもらって(当時のテニミュの会員先行はメルマガ会員方式だったので)、大量の複垢を手にしてチケ取りに挑むその様は完全にテニモンでした。ただただ「テニミュ」が楽しかった。そんな私がテニモンでなくなってしまったのは、1st全国立海戦の頃がちょうど受験目前であまりテニミュに熱を上げられなかったのと、そこに止めを刺すように、大学入学後の部活の新入生お披露目会とDL7の日程が被ってしまい、あんなに私に色んなものを与えてくれたテニミュ1stの最期に立ち会えなかったショックから、私は持っているCDもDVDも、パンフレットやブロマイドも、果てはネット上にある動画の断片ですら一切触れることができなくなりました。軽いPTSDみたいなものです。この時にちゃんと整理しなかったブロマイドが未だに整理されていないので、一昨日手持ちのブロマイドをチェックした時に「この古川(4代目不二)いつのだよわかんねー!」ってなったからみんなブロマイドは買ったら次の公演が始まるまでにちゃんと整理した方がいいよ。私も3rd用のフォトアルバム買わなきゃ。

テニモンでなくなっても私はテニスの王子様が大好きなので、これまたmi○iで「2ndもそろそろ関東氷帝戦かあ行ってみたいけどチケット取ってないや(鼻ほじ)」と漏らしたところ、佐伯厨の子が「私○日行けなくなっちゃったからもしよかったらすーちゃん行かない!?私の友達と一緒に行くことになるけどそれでもよかったら!」と声をかけてくれたので有り難く譲ってもらうことにしました。PTSD発症して2年ぐらい経ったし、私がテニミュと出会った思い出の氷帝公演だし、テニモンであることが楽しいということを身をもって知っている私は、自分もそろそろテニモンに戻れるかなという期待を込めて、あまり慣れないTDCに向かいました。結果は散々でした。この日の跡部役と氷帝キャストの調子が最悪だったんです。キャラクターの解釈違いとかそういう問題ではなく、単純に舞台の上に立つ役者としてその日のコンディションが「たまたま」最悪だったんです。双眼鏡から覗く跡部の格好をした人はとても歯痒そうな表情をしていました。跡部景吾がベンチの上では見せないような歯痒い顔を。普段はきっとこんなんじゃない、というのがその日初めて2代目氷帝を目にした私でも分かるぐらいに最悪でした。同行者のお二人も「いつもはこんなんじゃないんだけどなあ……」と仰っていたので、ある程度テニミュに通っている人間なら誰が見ても最悪の公演だったのは間違いないです。たとえ普段はもっと良い跡部なんだろう、もっと良い氷帝なんだろうというのを頭では理解していても、目の前で私が見せられた跡部景吾氷帝レギュラー陣は散々なものでした。チケットも増やしませんでしたし、その後に開催された2nd初のドリライに行くこともありませんでした。私はこの日のアオキツネノリを始めとする2代目氷帝キャストをテニモンとして死ぬほど恨んでいます。あくまでもこの日の。実際この日にテニモンとしての私は二度目の死を迎えた訳ですから。「テニモンは一度テニモンになったらテニミュから離れられないんだよ」と言った佐伯厨の言葉を、テニミュが楽しいことを知っているのにテニモンに戻れなかった私がどんな思いで反芻したかなんて知りもしないでしょうし、キャストのコンディションが最悪だった所為でテニモンになれなかった観客というのが今後一切現われないように、キャストの皆さんには自身が出来る限りの万全の態勢で舞台に上がってほしいです。だからもりたとーやの女バレの下りであった3時間睡眠云々というのが女バレよりも何よりも許せないです。いや森田キヨスミは私をテニモンに戻してくれたというだけで充分すぎるほど最高なんですけどね。でも体力使うお仕事なんだしそれで安くない金取ってるんだから体調とかは万全にしないとダメだよ。

それでもテニスの王子様が大好きな私はまーた懲りずに全国氷帝戦の予習としてDL2013に行き、客席降りでたわ塚と2秒見つめ合ってしまったがために(これだけはいつもの妄言じゃなくて本当に目の前で見つめ合った)写真を買い、この日の跡部役はちゃんと跡部景吾だったので「全国も応援しに来いよ」だかの台詞に対して「まあ自分が観に行った日の役者のコンディションがたまたま、たまたま最悪だったら困るから2公演は観に行ってやるよピギャアアアアアアア(ビジュアルが一番好きな跡部なので安易に歓声を上げてしまう)」ということで東京と凱旋を1公演ずつ観て、凱旋公演では気を失いながらもラケットを突き立てて立ち上がる跡部景吾の姿に思わず涙腺が緩みましたが何故かテニモンにはなりませんでした。何故でしょうね。四天宝寺公演は思い出の地青年館を人質に取られてしまったので必死におけぴに張り付いて東京公演のチケットを1枚確保し、あれは金ちゃんが大好きな私としては結果として観に行ってよかった公演でしたがテニモンにはなりませんでした。大運動会は不動峰から立海までの他校が一堂に会する、今や声優の方ですら実現が難しいイベントなのでテニスの王子様愛する人間として死に物狂いでチケットを探して昼夜ともに参加しましたがテニモンにはなりませんでした。全国立海戦はたまたま目の前にチケットが転がってきたのでそれを買い足して3公演観に行って、幸村くんがテニスプレイヤーとして大好きな私は輝くテニスコートの上でただ一人泣きそうな表情の幸村くんを見つめては毎公演涙を流していたのですがそれでもテニモンにはなりませんでした。この頃の私は、あくまでも「テニスの王子様」が好きだからテニスの王子様のコンテンツとしてテニミュを楽しみに行っていたのであって、2ndシーズンは私にとって「テニミュ」である必要の無いコンテンツだったのかなと思います。だから2ndの円盤は一切買ってないです。わうわうは入会したけど。

~飛ばして大丈夫エリア終~

 


個人的に「テニモン」である指標のひとつとして、「連続して公演を観に行って(各公演ごとの回数は問わず)尚且つある程度連続して円盤も揃える」というのがあります。これは個人のテニモンとしての在り方にもよると思いますが(テニミュは生で観てこそ!円盤買うぐらいならその金で会場行くわという方もいらっしゃるでしょうし)、私がテニモンだった頃は好きな学校や推しの代などを問わず、自分が観に行った公演のDVDはすべて購入していました(ただし全国立海後編は受験で忙しくて予約を忘れてそのままDL7ショックに入ったため未所持)。公演を観に行って円盤も買ったけどそれは好きな学校だから他の公演は買ってないとか、公演を観に行って円盤もそこそこ揃えてるけど今回はどうしてもこの演出が許せないから買えないとか、「テニミュ」と直接的に関わる時にそこにテニミュよりも優先するポリシーがある人は、一見テニモンのようでもテニモンではないのかもしれません。でも身も蓋も無い結論を出してしまえば、本人が自分はテニモンだと言ったらテニモンだし自分はテニモンじゃないと思ったらテニモンじゃないということでいいんじゃないでしょうか。辞書にも載らないような言葉の定義なんて所詮そんなもんです。

今回私は山吹公演に、テニミュに関わってきた人生の中で一番の公演数を通い、脳裡にあれやこれやが焼き付いてるにも関わらず1st全国立海前編以来の円盤を予約しました。これは私にとって「テニミュそのもの」が楽しかったからです。山吹公演が、映像として手元に残しておきたいと思えるものだったからです。12月25日に初めて山吹公演を観た時の感動は、初めてテニスの王子様に出会った時の感動に近いものだったので(※ブログ参照)この時の私はまだテニモンではなかったと思います。でも自分の東京公演が終わって、何度か遠征を考えた時の「森田桐矢の千石清純の成長過程が見たい」というテニミュを観る人間ならではの発想に至った私はテニモンでしたし、「テニスの王子様」が好きだからという理由でテニミュを観に行くだけなら充分な数のチケットを既に手にしているのに、それでももっと山吹公演が観たい、キヨスミに会いたいと思っておけぴとツイッターの検索結果を徘徊する私の姿は、大量の複垢を使ってチケ取りに挑んでいた頃の私と対して変わりはなかったと思います。ちなみに現在の私はテニモンとしての私とテニスを愛する者としての私が鬩ぎ合っていて「もうこのまま氷帝公演とか来なくていいよ」という鬱病にかかっています。

 

最初の質問からは若干逸れてしまいますが、私はテニミュに於ける自分の好きなキャラやキャストに「○○、テニミュ、楽しいか?」と訊かれて「テニミュって……楽しいじゃん!!!!!」と心の底から答えられるならテニモンだと思います。私は森田キヨスミに「すーちゃん、テニミュ、楽しい?」と訊かれたら笑顔で「テニミュって……楽しいじゃん!!!!!!!!」と答えられますし、このやり取りをどうしても本名でやりたくてリア垢でツイートしたところ何故かふぁぼが付いて嬉しくなりました。テニミュって楽しいじゃん!