テニスの王子様フライアウェイしすぎ問題

 

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上記の記事でプリキュアの数字ブログさんが、アニソンの歌詞に「フライアウェイ(fly away)」が含まれているものの年代別検証を行っていますが、その中で私の大好きなテニスの王子様についてこのように触れています。

 

2000年以降のフライアウェイの検索数を押し上げたのが「テニスの王子様」。 2000年以降の「フライアウェイ」87曲中、7曲がテニスの王子様関連の曲となりました。 テニスの王子様は、フライアウェイしすぎなのではないでしょうか。

90年代アニソンの歌詞にフライアウェイ多すぎ問題、その解答。 - プリキュアの数字ブログ

 

 

果たして本当に「テニスの王子様はフライアウェイしすぎ」なのでしょうか。むしろテニスの王子様の「フライアウェイ」している曲はこれだけで済むのでしょうか

 

 

テニスの王子様は、キャラクターソングと呼ばれるものだけで800に近い曲*1を有しています。それ以外の曲(アニメのOPED、ゲームやミュージカル、未発売楽曲など)も含めるとこれまた膨大な数になりますので、今回は発売されているキャラクターソングに絞った検証を行いたいと思います。そのため、上記の記事で「テニスの王子様」の曲として挙げられている7曲のうち

  • walk on/藤重政孝(2002/5/1発売アニメエンディングテーマ曲)
  • ALWAYS/ミュージカルテニスの王子様(2007/12/22発売*2『ベストアクターズシリーズ010 青学三代目レギュラー陣メモリアルEDITION』収録)

は対象外とし、さらに「フライアウェイ」している曲が

  • Free as a bird ~Return to T~/越前リョーマ(2003/3/30発売)
  • walk on(zzz version)/不二周助(2003/7/2発売『eyes』収録)*3
  • FIGHT TO THE END/越前リョーマ(2004/7/7発売『SR』収録)
  • Fly to Tomorrow/真田弦一郎(2005/5/21発売『将』収録)
  • brand-new HEAVEN/青春ソーダ(2009/6/17発売)

の5曲以外に無いかを調べます。歌詞検索サイトですがJOYSOUNDは既に上記のブログで調査済みのため、歌ネット歌詞ゲット歌詞タイムJ-Lyric.netを使用させていただきました。もし当記事で取り上げている以外のフライアウェイしているテニプリキャラソンをご存知でしたら当ブログのコメントやツイッター、またはweb拍手であれば匿名での投稿が可能ですので、お教えいただけるととても嬉しいです。

 

 

 

「フライアウェイ」しているテニスの王子様のキャラクターソング

上記5曲に加え

  • GOOD LUCK BABY/河村隆(2005/10/19発売『GREATEST OVER』収録)

<表記ゆれ>

  • High & Low/知念寛(2014/7/23発売『THE PRINCE OF TENNIS Ⅱ HIGA SUPER STARS』収録) ※ 歌詞に「Fry away」とあり、上記ブログで検証されている「Fly away」とは異なりますが今回は語感を重視するためこの曲も含めます

 

2017年7月13日現在、「フライアウェイ」しているテニスの王子様のキャラクターソングは7曲になります。上記の記事の87曲に2曲追加されるかたちとなるので、2000年以降に「フライアウェイ」しているアニソンのうち89曲中7曲(約7.9%)がテニスの王子様のキャラソンとなります。

 

アニソン自体の分母が27650曲(上記ブログ調べ)でそのうちフライアウェイしている曲が102曲+2曲、アニソン全体で見るとおよそ0.4%の曲がフライアウェイしています。前述の補足のとおり当記事ではテニスの王子様のキャラクターソングの分母を760曲とするのでそのうち7曲、テニスの王子様のキャラクターソングはおよそ0.9%の割合でフライアウェイしていることになります。倍です。

 

他の作品はどうなのかと思いましたが多いものでも「マクロス」シリーズ(作品ではなく全シリーズ通して)が4曲、「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズが3曲*4テニスの王子様を除いた週刊少年ジャンプ作品をまとめても8曲*5とそこまでしてやっと太刀打ちできるレベルなので、やはりテニスの王子様はフライアウェイしすぎのようです。

 

フライアウェイしすぎのテニスの王子様、しかし2009年6月発売の青春ソーダ『brand-new HEAVEN』を最後にキャラソンの方ではフライアウェイ(fly away)していません(知念くんのfry awayも含めるとまた異なってきますが、それでもフライアウェイ率が下がっていると言えます)。テニスの王子様たちは実に8年ほど「フライアウェイ」を封印しているのです。高校生に至っては今のところ誰一人としてフライアウェイしていません。今回対象外としたテニミュの方でも、アンコールソングは英語のフレーズを使用しているものが多いので結構フライアウェイしているのではないかと思いましたが、逆にタイトルに使用している英語のフレーズを繰り返し多様するもの(例:Jumping Up!High Touch!)が多かったためフライアウェイしているものは見つかりませんでした。

 

 

 

テニスの王子様は今後もキャラソンの発売を複数控えています。そしてまだ発表されていないだけのキャラソンも存在することでしょうし、これから先もどんどん新しいキャラソンが私たちのところに届けられるのだと信じています。作詞家の皆様、ここらでひとつ「フライアウェイ」してみてはいかがでしょうか? また、もしかしたらテニスの王子様の曲では「フライアウェイ」以上に多用されているフレーズがある可能性もあります。そういったものを探してみるのも、面白いかもしれませんね。

 

 

 

おまけ:「ファラウェイ(far away)」しているテニスの王子様のキャラクターソング

上記の記事では

の2曲が挙げられていますが、検索している中で

も見つかりましたのでここに挙げておきます。「赤也がTime has comeなんて英語使える訳ないだろ(げらげら)」と馬鹿にしてから9年経ったという事実に驚きが隠せません。

 

 

 

 

 

最後に今回引用させていただいたブログのご紹介をば。

 

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プリキュアを見なくなって久しい私ですが、こちらのブログは読者登録しているブログのひとつです。プリキュアを見ていなくても、「昔見ていたおともだち」やデータ収集タイプのオタクの方は読んでワクワクできる魅力的なブログだと思います。ありとあらゆる数字からプリキュアを考察する姿勢は、「愛」という一言では片付けられないもっと深いものを感じさせられます。

 

テニスのオタクで昨年のヒトフェスやチャリティーライブに行った方にはこちらの記事をオススメしたいです。

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許斐剛チャリティーライブと同じくDMM VR THEATERで行われたプリキュアイベントのお話です。テニスの王子様やなぎさやほのかやいちかちゃんたちがいるのは学生だから自然なことだけどプリキュアがいる日本ってすごいな……私たちの見てないところでプリキュアが地球を守ってくれてるんだね……。(訳:どの世界もオタクが考えることは同じである)

余談ですが私の好きなプリキュアミルキィローズ*6キュアパッション*7です。

 

 

 

*1:テニプリフェスタ2016合戦にて『Invisible Bandage(2016/6/1発売)』までに発売されたキャラクターソング・先生名義の曲を731曲としており、1年経った今その数はおよそ760曲に達しています。テニプリ公式の曲の数え方がバージョン違い(例:恋風)も含めるのかが分からないため、当記事ではテニプリキャラソンの分母を760曲とします

*2:上記の記事内の表では2013/4/24発売となっていますが、恐らく2nd seasonアンコールソング『WE ARE ALWAYS TOGETHER』(2013/4/24発売)との混同かと思われます

*3:カバー曲ですが収録されているアルバムがキャラクター名義のためキャラクターソングの範疇とします

*4:この3曲というのがいずれも翔ちゃん(友人の推しなので呼び捨てにするのが畏れ多い)が参加している曲なので、果たして本当に翔ちゃんばかりがフライアウェイしているのかなどに関して是非ともうたプリのオタクの方に検証していただきたいです

*5:BLUE DRAGONは漫画原案作品ではないため当記事では除外、遊戯王に関しても週間連載していたものとは別物と考え除外しています

*6:宗教によってはプリキュアにカウントしないようですし放送当時に母も「この子厳密にはプリキュアじゃないよね?」と言っていたのですが私にとってミルキィローズプリキュアです

*7:というかイース様とせっちゃん